●国立天文台の2013年「ほしぞら情報」 今年は2つの彗星の接近に注目 (2013年01月13日)
国立天文台の2013年版「ほしぞら情報」が公開されています。1月現在、2013年1年間の主な天体情報、初日の出情報と、2月までが公開済みです。
2013年の最も注目される天文現象のひとつとして、2つの彗星の接近が紹介されています。3月から4月に見られるパンスターズ彗星と、11月から12月にかけて見られるアイソン彗星です。彗星の明るさを正確に予想することは難しく、実際にどの程度明るくなるかは彗星が接近するまでは分からないそうです。それでも、どちらも肉眼で見られる彗星であるだけでなく、アイソン彗星は満月と同じくらいの明るさになるという予測も出ており、そのとおりになれば日中の青空でも見られるかもしれませんよ。
三大流星群のうち、2013年に観測条件が良さそうなものは8月のペルセウス座流星群です。極大になるのは13日、夜半前に月が沈む最良の条件です。12月のふたご座流星群は月明かりの影響が大きく、残念ながら条件は良くなさそうです。
この他には、4月26日に関東以西で観察できる部分月食、5月下旬に水星、金星、木星が集合、8月12日におとめ座の1等星スピカが月に隠されるスピカ食、12月2日に水星が月に隠される水星食などが、注目の天文現象として挙げられています。
各月の「ほしぞら情報」には、さらに多くのトピックスが掲載されています。1月には木星、月、おうし座の1等星アルデバランが接近、2月には中旬から下旬にかけて水星を見つける好機であるなど、日食・月食、流星群以外にも天体イベントは数多くあることを教えてくれます。寒い冬に夜、外に出るのは辛いですが、空気が澄んで天体観測には良い季節でもあります。暖かい服装をして、ほしぞら情報片手に夜空を見上げてみませんか。
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投稿者 kksblog : 2013年01月13日 18:07