●「あきらめずに努力し続けた」学生ほど大学への満足度、学ぶ意欲が高い (2012年12月09日)
Benesse教育研究開発センターは、現役の大学生と専門学校生を対象に、高校生活や受験期の学習の様子などを振り返ってもらうことで、高校時代の学習・生活と、入試形態や入学大学のタイプ、受験を通しての成長感や大学での学びとの関係についての調査をおこないました。
推薦・AO入学者の高3・4月、9月時点の1日あたりの学習時間をみると、「1時間未満」(「0時間」+「1時間未満」)の比率は、それぞれ56.4%、45.0%となっており、約半数が1時間未満しか勉強していないことがわかりました。
入試難易度(進研模試の偏差値基準)別にみると、偏差値が低いほど「1時間未満」の比率が高まり、偏差値49以下では、4月は75.4%、9月は64.8%と高くなっています。
推薦・AO入学者の5人に1人(20.1%)が「受験対策をしなかった」と回答。入試難易度が低い大学(偏差値49以下)への入学者では、「受験対策をしなかった」学生の比率は29.8%まで上昇します。他方、受験対策をした学生であっても、一般入試のための教科学習を経験した学生は半数に満たないことが明らかとなりました。
さらに、受験対策において「あきらめずに努力し続けた」と振り返っている学生ほど、大学への満足度や大学での学びに対する意欲が高くなっています。なかでも、推薦・AO入学者のうち、「あきらめずに努力し続けた」学生の大学への満足度や大学での学びに対する意欲は、一般入試による入学者よりも高いです。
「あきらめずに努力し続けた」と回答している推薦・AO入学者は、早い段階から受験対策を開始し、学習時間を確保する期間も長期になっているようです。
生徒たちにとっても保護者にとっても教職員にとっても受験は一大事ですが、成長の為の糧だと思えば全力で取り組んでいけそうですね。
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投稿者 kksblog : 2012年12月09日 15:43