●7割の保護者が小中一貫校を“お薦め” 「子どもが育つ街研究会」が調査 (2012年12月07日)
つくばエリアの子育て情報などを発信している「子どもが育つ街研究会」は、公立の小中学校に通う子どもを持つ保護者500人(茨城県・つくば市、埼玉県・川口市、千葉県・船橋市、東京都・品川区、神奈川県・横浜市 各エリア100人)を対象に「子どもの学び・教育及び環境」についての調査を2012年10月に実施した。
この調査はつくば市が2012年4月より公立小中学校の一貫教育を開始したことから、小中一貫教育を受けている生徒(つくば市、品川区、横浜市)と従来型教育を受けている生徒(川口市、船橋市)の保護者の意識について尋ねたもの。
各自治体で実施されている小中一貫教育は、「中一ギャップ問題」の解消が共通の目的の一つとなっている。調査では中一ギャップの不安要素として、同級生・先輩との関係、いじめ問題などに代表される人間関係あげる保護者が多数を占めた一方、安心できる要素として「小学校で仲の良い友達が同じ中学に進学すること」が全体の40%以上となり、保護者は環境の変化に伴う人間関係に不安を感じており、「中一ギャップ問題」の解消に小中一貫教育は有効であると考えていることが分かる。
一貫教育に高い評価
小中一貫教育は現在多くの地域で先進的な教育システムとして注目され、各自治体ごとに独自カリキュラムの導入など様々な工夫がなされている。小中一貫校に通う生徒の保護者に、子どもが通う学校の満足度と、未就学児の保護者に一貫校への進学を薦めたいか聞いたところ、7割弱が「満足している」と応え、また7割強が小中一貫教育を「薦めたい」と回答。非常に高い評価が得られている。
小中一貫校に通わせて良かった点は「小学生と中学生が日常的に交流する機会があること(歳の離れた人と交流する機会があること)」(32・1%)、「小学生のうちに、中学校生活の体験機会(体験授業など)があること」(27・2%)、「小中9年間を一貫した教育方針で子どもが学べること」(23・3%)などが保護者から挙げられた。
(2012年12月3日号でタイトルで「つくば市が調査」としましたが、修正をして掲載いたします)
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投稿者 kksblog : 2012年12月07日 09:36