●中高一貫教育校は昨年より21校増加 高等学校教育の改革に関する推進状況調査 (2012年12月08日)
文部科学省では、各都道府県等における高等学校教育の改革に関する推進状況について調査し、結果を公表しました。これによると、中高一貫教育校は平成23年度と比較して21校増加、平成25年度以降に19校の設置が予定されています。総合学科は1校、単位制高等学校は8校、それぞれ増加しています。
この高等学校教育の改革とは、子どもの97パーセントが高等学校へ進学する現状において、生徒の能力・適正、興味・関心、進路などの多様化に対応した特色ある学校づくりを推進するために、制度改正や施策の実施を行っているものです。今回調査の対象となった、総合学科、単位制高等学校、中高一貫教育校の設置のほか、学校外における学修の単位認定、高等学校設置基準および高等学校通信教育課程の改正などが行われています。
総合学科とは、普通教育を主とする学科である普通科、工業科、商業科など、専門教育を主とする学科である専門学科に並ぶものとして、平成6年度から導入されたものです。幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能であり、生徒の個性を生かした主体的な学習を重視します。平成24年度の調査では、全国で352校設置されています。
単位制高等学校とは、学年による教育課程の区分を設けず、決められた単位を修得すれば卒業が認められる高等学校です。自分の学習計画に基づいて、自分の興味・関心に応じた科目を選択して学習でき、学年の区分がないので、自分のペースで学習に取り組むことができます。平成24年度現在、960校設置されています。
中高一貫教育校は、文字通り中学校、高等学校の6年間を一貫した教育課程や学習環境の下で学ぶものです。これには一つの学校として、一体的に中高一貫教育を行う中等教育学校、高等学校での入試を行わず、同一の設置者による中学校と高等学校を接続する併設型、中学校と高等学校が、教育課程の編成や教員・生徒間交流などの連携を深めるかたちで実施する連携型があります。連携型は市立・県立など設置者が異なっても実施可能です。全国に441校あり、約7割が併設型です。
子どもの個性が重視される昨今、学校に求められるもの、学び方も多様化が求められています。一人一人が自分に合った学びのかたちを選べて、自信や将来への希望につながるような、学校はそんな場所であってほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年12月08日 07:01