●「金環日食」「金字塔」「年金資産運用詐欺」…2012年の漢字は「金」 (2012年12月17日)
2012年の締めくくりの時期、「今年の漢字」が発表されました。『2012年「今年の漢字」』は「金」。小学生からなじみのあるこの漢字に、どのような意味が込められているのでしょうか。
まず、2012年は「金」に関する天文現象の当たり年でした。5月には、932年ぶりに日本の広範囲で観測された金環日食がありました。多くの人たちが太陽観察用グラスを手に、空を見上げて天文ショーに見とれていましたね。そして6月には21世紀最後となる金星の太陽面通過、8月には、月が金星を隠す金星食が全国で見られました。
そして、数多くの「金」字塔が打ち立てられた1年でもありました。世界一の自立式電波塔として華々しくデビューした、東京スカイツリー。夏にはロンドンオリンピックが開催され、金メダルをはじめ、日本史上最多の38個のメダルを獲得しました。中でも金メダル3連覇を果たした吉田沙保里選手は国民栄誉賞を受賞、「金」色の真珠のネックレスが贈呈されました。また、iPS細胞の研究で、京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞ました。
一方で、「金(かね)」をめぐる問題が表面化した年でもあります。年金資産運用に関連した詐欺事件の発生、生活保護費の不正受給問題、消費税増税を中心とした財政問題、東日本大震災の復興予算の使途を巡る問題など、おなじ「金」の字でも、こちらは眉をひそめる方ですね。
「今年の漢字」は、「漢検」でよく知られる日本漢字能力検定協会が1995年から毎年実施している行事で、一年を振り返り世相を表現する漢字一字を考えることで、多くの人に漢字のもつ奥深い意義を再認識してもらいたいというものです。全国からその年の世相を表す漢字一字を募集し、もっとも応募数の多かった漢字が選ばれます。
「今年の漢字」に選ばれた字は、12月12日の「漢字の日」にちなんで、毎年12月中旬に、日本を代表する寺「清水寺」の森清範貫主が大きく揮毫し、清水寺に奉納する儀式を行います。これによって、「今年の漢字」に託された今年の世相が清められ、信念が明るい年になることを願っています。2012年の「金」は、悲喜こもごもといった一文字でしたね。2013年が、希望や実りの多い一年になりますように。
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投稿者 kksblog : 2012年12月17日 09:14