●未来館の新展示「ぼくとみんなとそしてきみ—未来をつくりだすちから—」 (2012年11月28日)
人は他人を好きになったり、嫌いになったり、共に行動したり、離れたり、そんな「人との関わり」をくり返して生きています。物として「生きる」ためには必要ないのでは、と思うようなことを、なぜ人間は考えるのでしょうか。
日本科学未来館では、12月22日より、新規常設「ぼくとみんなとそしてきみ—未来をつくりだすちから—」を公開します。ストーリーテラー「ぼく」と共に、「人間」という生物について、脳科学、霊長類学、認知科学などの多様な視点から「人間」を見つめ、私たちの未来社会について考える展示です。展示空間は、大きな映像を用いた4冊のしかけ絵本で構成されています。
第1巻「ぼくのこと」では、「ぼく」の脳の中で起こっていることを見ていきます。脳のどの部位で、どんな働きが感情や記憶、行動を生みだしているのか、「ぼく」の内部をさぐります。
第2巻「だれかとこのこと」は、「ぼく」と他者のふたりになったときに、脳の中で起こっていることを紹介します。相手に認められたいという感情を生みだす脳の仕組みや、他の霊長類と人間の行動の違いを観察する実験から、人間は他者を自分の一部としてとらえる働きを備えていることがわかります。
第3巻「みんなとのこと」、ここでは大勢の人間が集まったとき、「ぼく」や「みんな」には何が起こっているのか、霊長類学、社会心理学などの視点から、集団の中で発生する言語や協力関係、ストレスなどの人間ならではの現象を読み解きます。
第4巻「きみとのこと」、最終巻では「人間は他者と関わりをもつ」という性質を知った上で、あらためて自分自身のまわりの関係性をとらえ治します。人間の謎に挑戦し続ける研究者のメッセージを通して、自分と他者が築く関係性が世界を変え、未来をつくるということが見えてきます。
日々の生活の中で「人間って面倒くさい」と思うことってないでしょうか。他人との距離を測ったり、気遣ったり…そんな面倒くさいけれども愛しい生き物のことを、ちょっと違った視点で見つめられるかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2012年11月28日 09:20