●社会教育調査中間報告の発表 図書館を利用する人、貸出冊数が増加 (2012年11月10日)
文部科学省では、各都道府県・市町村における公民館、図書館、博物館といった、社会教育施設について、施設数や事業実施状況、職員数など、その施設の平成23年10月1日現在の状況を調査した、平成23年度社会教育調査中間報告をまとめました。これによると、図書館、博物館の数はやや増えており過去最高に、公民館やそれに類似する施設は平成11年度以降減少傾向にあるようです。
職員数を見ると、施設数が増加している図書館、博物館、社会体育施設などの職員は増加し、公民館では減少しています。その一方、図書館などの職員数が増加している施設においても、職員数に占める専任職員の割合は減少しています。専任職員の割合が最も多い博物館でも49.6%と半数以下になっており、社会体育施設においては、わずか5.0%となっています。
これらの社会教育施設の職員には、公民館主事、司書、学芸員など指導系職員が勤務していますが、こちらも職員数同様、公民館主事は減少、司書、学芸員、社会体育施設指導系職員は増加しています。ここでも専任職員の割合の減少が見られます。また平成23年度調査からは、その施設を運営する団体などの指定管理者の割合も示されていますが、社会体育施設指導系職員は、約7割が指定管理者となっています。
これらの施設の、公民1人当たりの利用回数は、平成19年度間と比較して、公民館がやや減少、図書館はやや増加、博物館、社会体育施設は変化なしでした。図書館については、国民・児童1人当たりへの貸出冊数・貸出回数はすべて増加しています。平成19年度間と比較すると、国民1人当たりへの貸出冊数は4.9冊から5.4冊、児童1人当たりへの貸出差数は18.8冊から26.0冊と大きく増加しています。
地方自治体で財政状況が芳しくない中、職員にNPOや一般企業など、民間の力を導入するなどして、利用者が快適に施設を利用できるように策を講じられているようです。社会教育施設は、利用者が目的に応じて利用するだけでなく、地域の交流にも大きな役割を担っています。施設の魅力が増し、利用者が増えることで、生涯教育だけでない効果が期待できそうですね。
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投稿者 kksblog : 2012年11月10日 08:18