教育家庭新聞社Web

転がりにくい工夫とは、胴軸（円筒）の重心を偏心させて、重い側面が下にまわる「おきあがりこぼし」の原理の応用。つつくなどしてシャープペンシルにショックが加わっても、ゆらゆらスイングして、置かれた場所にとどまります。ボディの重心を変えて転がりにくくしたシャープペンシルの商品化は業界初だそうです。

重心を変えたのは、ペン胴軸の片側側面に約６.５ｇの金属棒のおもりを埋めたこと。さらに、机から軸が滑りにくくするために、グリップと軸の尾部にも軟質樹脂を加工し、これを同じ直径１２.５ミリに仕上げて、スイングしても位置がズレないようにしています。試行錯誤し、質量のある胴軸の重心を偏心させられるおもりの重量と、書きやすいウエートバランスの整合を実現しています。

５色展開で、ノック式０．５ミリしん、メーカー希望小売価格は３１５円（本体３００円）です。学生にとって嬉しい、さりげない工夫がほどこされたシャープペンシルですね。

転がりにくく机にとどまるシャープペン「ユラシャ」発売｜トンボ鉛筆