●概念的な情報を視覚化して子どもを支援するスマホアプリ提供~富士通 (2012年10月31日)
富士通(株)が、発達障がいや知的障がいがある、特別な支援を必要とする子どもたちや支援者、保護者などを対象にした生活・学習をサポートするスマートフォン用アプリケーション『特別支援スマホアプリ』の提供を開始しました。
「タイマー」「絵カード」「筆順 ひらがな」「筆順 教育漢字」「感情」の5つの機能をもつスマートフォン(AndroidOS)用アプリケーションで、約1年間、無償で利用できます。
特別な支援が必要な子どもたちは、時間の理解、コミュニケーションや見通し、書字(字を書くこと)、感情の表現などにおいて支援を必要としています。『特別支援スマホアプリ』は、「時間の経過」、「伝えたいことやスケジュール」、「漢字・ひらがな・カタカナ・数字の筆順」、「表現したい気持ちやその度合」を視覚化して表示します。概念的な情報を視覚化することで、子どもたちの理解を助けるツールとなります。
実証実験では、筆順アプリケーションのなぞり書きを使用したことで、書字の誤りが減少し、書字に対する自信や意欲が向上した事例や、感情アプリケーションを使用したことで表現の幅が広がり、従来はどの様な場面でも「楽しい」と言う表現しかできなかった子どもが、「疲れた」や「嬉しい」など適切な感情表現ができるようになった事例などの効果が得られているそうです。タッチ操作なので簡単に利用できることから、利用可能な対象者は広がっています。
発達障がいや知的障がいなど、特別な支援を必要とする子どもたちは、全国の通常学級で約60万人、特別支援学校・学級を含めると約70万人近くになることから、子どもたちへの支援ニーズは年々高まっています。誰もが参加できるICT社会実現に向け、身近なスマートフォンを利用したアプリの開発は、活用が広がりそうですね。
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投稿者 kksblog : 2012年10月31日 22:16