●『地域産業の担い手育成プロジェクト』成果事例集を公表 文部科学省 (2012年10月16日)
文部科学省は、平成19年度から実施している『地域産業の担い手育成プロジェクト』の成果事例集を作成しました。4年間実施してきた事業成果の普及および活用促進を図るため、特色ある事例を紹介するものです。
●専門高校と地域産業界が連携する。
●ものづくりや食・くらしを支え、地域産業界を担う専門的職業人を育成する。
●経済産業省、国土交通省、農林水産省と共同で実施する。
これらを実現するため、産官学が協働して専門的職業人育成プログラムの開発してきました。物づくり分野、建設分野、農業分野、水産分野で得られた成果が記載されています。
少子高齢化、団塊の世代の大量退職による労働力の減少がみられる中、技術の継承、地域産業界の担い手となる専門的職業人の育成など問題は山積しています。専門高校に通う生徒たちの数は減少し、普通科と総合高校は全体の80%を超え、農業高校、工業高校、水産高校、その他の職業学科を合わせても20%に満たない現状です。
国際競争力の維持・強化や地域経済の活性化を図る観点から、専門高校と地域産業界が連携して、物づくりや食・くらしを支え、地域産業を担う専門的職業人を育成するための取り組みを支援する『地域産業の担い手育成プロジェクト』を経済産業省・国土交通省・農林水産省との共同ですすめられています。
この『地域産業の担い手育成プロジェクト』によって、生徒たちの就業意識が高まり、働くことのすばらしさを知る、学習への興味・関心・意欲が高まる、地元産業を知り、興味・関心が高まる、資格取得への意欲が高まり、技能・技術が向上するなど、明らかな向上が見られます。
事例紹介では、10例の具体的成果が紹介されています。最新機器に触れる体験研修や多様なインターンシップを実施した工業高校では、日本の技術の高さを改めて実感しさらに学びたいという生徒や、積極性や向上心が欠けていたことを気付いたなどがありました。
このプロジェクトが定着することによって、日本の底力の強さにつながるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2012年10月16日 22:19