●震災から1年半、減災意識の変化は?『減災調査2012』 (2012年10月01日)
東日本大震災から、1年半が過ぎました。この経過で、人々の減災意識はどう変化していったのでしょうか。(株)ウェザーニューズが『減災調査2012』を実施しました。
調査結果から、震災前と比較したところ、備蓄者が2割増、国民の8割は平均3.2日分の非常食を準備していることがわかりました。
被災生活のための非常食は、「水+食料」が52%、「水のみ」が16%、「食料のみ」が10%、「ない」が22%でした。震災前は非常食の準備ができている割合は60%であったことから、震災を経験して災害に対する意識が高まり、備えを強化した人が増えたと考えられます。
非常食の量については、1~3日分が多く、被災者ほど支給される非常食だけでなく、自らの備えもしっかりしようという意識が高まっているようです。また、非常食のほかにも、「ガソリン」の備えを重視する声が増加。震災後に物流網が麻痺し、ガソリンの供給も滞っていた経験から、最低限移動できるガソリンを備えておくという意識が高まっているのかもしれません。
災害時の行動については、震災前は「自治体からの情報を待つ」のが多かったのですが、今回の調査では「自分で状況を判断する」という人の割合が最も多く、4割に達しています。自ら積極的に行動しようという人が増えたと言えます。
そして、家族の集合場所を決めている人も震災前より増加。また、連絡手段についても、「携帯電話」が前回と同じく41%で最も多いのですが、「伝言ダイヤル」を使用する人も6%増加しています。さらに連絡のつかない人については、「探しに行く」が増加傾向。しかし関東と東海では、「待ち合わせ場所で待つ」という割合が半数で、これは震災時に帰宅困難を経験し、どうしようもないという心理が働いているといえます。
一人ひとりが災害に対する意識を高めて、もしもの災害時、被害軽減に繋げられるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年10月01日 21:01