●自分の町の復興にかかわりたい!は60% 子ども意識調査 (2012年09月28日)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは2012年6月~8月に、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市の3地域において、小学4年生から高校生を対象に、「Hear Our Voice 7 ~子ども参加に関する意識調査2012~」を実施しました。この調査の目的は、震災後の地域復興に子どもが参加することについて、子ども自身がどのように認識しているのか調査しました。その結果、子どもたちの多くが『自分たちも、もっと復興に関わりたい』という回答が70%もありました。
復興のために何をしたらいいかわからない、関わる機会がないという回答ある中、勉強などで忙しい、部活などで時間がないという回答もあり、子どもたちの生活が震災前の通常の生活に戻りつつあるとも考えられます。
子どもたちには様々な思いがあり、その意見をご紹介します。
≪復興を手伝いたいという意見≫
・私はまだ小6ですが、私以外のみんなも復興に関わりたいと思っています。大人と子供が力を合わせれば、できることは無限大にあるはずです。なので、大人の方は、子どもを信用して、復興を目指す仲間に入れてほしいです。私は子どもだからできない、がとてもいやです。だから一緒に復興していきたいです。
・私たちも被災者であるという気持ちをすてて、復興に協力したいので、何かできることがあったら言ってください。
≪大人への願いや感謝がつづられた意見≫
・仮設住宅はたしかに必要だが、子どもが遊べる場所を奪いすぎだと思う。
・大人が復興のために希少な時間を割いて復興に当たっていただいてありがとうございます。将来の復興については、僕たちに任せてください。
・復興をしてくれる人たちに感謝しています。大きくなったらどんな街になるのか楽しみです。
≪他地域の人々への意見≫
・「がんばれ東北!!」などとたくさん書かれていますが、頑張っているので、“がんばれ”はもっと違う言葉にしてほしいです。
・がれき処理を依頼された他県の人が「入れるな」と言っているのをテレビで見た。私たちはそのがれきだらけの町に住んでいる。他県の人の心配な気持ちは分かるが、少し悲しかった。
子どもたちのふるさとを復興させたいという強い気持ちを感じます。子どもの力強さと自由な発想に耳を傾け、大人も子どもと一緒になって地域の復興ができるといいですね。
子ども参加に関する意識調査2012 「子どもたちがもっと活動できる場をつくってほしい」|セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
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投稿者 kksblog : 2012年09月28日 23:31