●社会人の幸福は「ワクワク」、でも仕事でワクワクしている人はわずか? (2012年09月24日)
私たちは太陽の光が降り注ぐ様を、季節や感じ方によって違う表現をします。春、穏やかに感じる時は「ぽかぽか」「さんさん」、夏、日差しを厳しく感じる時は「ぎらぎら」「じりじり」といったように。太陽自体は変わっていないはずなのに、おもしろいですね。
学校法人産業能率大学は、950人のビジネスパーソンを対象に、擬音語などの関せ的な表現(オノマトペ)を用いて、仕事や職場の状態の認識を尋ねる調査を行いました。これによると、ビジネスパーソンにとって「幸せな感情」を表す言葉は、「ワクワク」が39.8%と最も多く、また女性だけで見ると、「ほんわか」が1位、「ワクワク」は2位でした。
この一年間、仕事をしていてワクワクする感情を抱く頻度を尋ねたところ、「ない」が47.7%とほぼ半数を占めていました。その他、「ウキウキ」「イライラ」「うんざり」について、一年で感じる頻度を調べると、もっとも高いのは「へとへと」で33.6%、その他3割を超えるのは「イライラ」「うんざり」といったネガティブな言葉でした。そして、職場の雰囲気に「ワクワク」「ほんわか」といった言葉が当てはまるかという質問には、いずれも「当てはまる」が20%に届きませんでした。
それでは、職場が「ワクワク」「ほんわか」していると感じている人は、どんな環境にいるのでしょう。ワクワク感がある人が、職場や仕事にどのような認識をしているかを見てみると、「新しい試みを歓迎してくれる」「自分が仲間の役に立っていると思う」「周囲の人達が適切な支援をしてくれる」といった、いわゆる〝居場所がある〟状態であるようです。
同様に、職場に「ほんわか」を感じている人は「自分が成長していると感じる」「会社に愛着がある」「個人の事情を尊重してくれる」「事業は社会の役に立っている」など、働きやすさや、社会に受け入れられていると感じられることがうかがえます。
こういった仕事や会社への感じ方は人それぞれでしょうが、例えばこうしたアンケートを取ることで、若手が会社に求めているもの、足りないものが見えてくるかもしれません。苦労して就職したはずなのに、すぐに離職してしまう若者が多いことが問題視されていますが、そういった会社と社員のミスマッチが解消される手がかりになるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年09月24日 06:17