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ゲームソフトは「自力で得るもの」から「お願いしてもらうもの」に (2012年09月06日)

famicon_120905.jpg東京工芸大学では、小中学生の子どもがいる30歳から49歳の「大人ゲーマー」を対象に「親と子のゲームに関する調査」を行いました。東京工芸大学にはゲーム学科があり、ゲーム業界に関わる人材の教育・育成を実施しています。今回の調査で、子どもの頃からゲームに慣れ親しんでいる大人とその子どものゲーム実態を調査することで、昔と今のゲームプレイ傾向の違いや、今後のゲーム産業の展望を探っています。

ゲームができる環境と言えば、ゲームセンターや家庭用ゲーム機が頭に浮かびますが、これらは現在利用頻度が減少しているようです。増えているのは、子どもでは携帯用ゲーム機で、据え置き型より携帯型を利用する方が多くなっています。大人では携帯やスマートフォンのアプリ、ソーシャルゲームなどの「カジュアルゲーム」が増え、大人の6割が利用しています。

ゲームソフトについて見ると「スーパーマリオシリーズ」の人気が、昔も今も根強いことが分かります。このシリーズは「昔好きだったゲーム」「現在子どもが好きなゲーム」「親子で一緒に遊ぶゲーム」のいずれの項目でもトップになっています。ゲームソフトの今昔について、昔のゲームは攻略・操作が楽しい点について勝っており、現代のゲームは、家族で楽しめる、手軽に遊べる点が高い評価となりました。

昔も今も、ゲームソフトは子どものお小遣いではおいそれと買えないものです。では子どもたちはどうやって欲しいゲームを手に入れているのか、昔は「おこづかいやお年玉を使って」が主流でしたが、今は「プレゼントとして」の割合が最も高くなっています。現代でゲームが市民権を得ていることがうかがえます。

それでもゲームをするときの家庭内ルールは多くの家で設けられているようで、やはり最も多いのは「利用時間の制限」で8割以上でした。子どもが遊ぶゲームの内容・種類に対する親の意識は、レーティング(年齢区分)よりも、アイテムなど遊ぶためにお金がかかるもの、オンラインで対戦・協力するものに対して抵抗があるようです。

ゲームで遊んで育った世代が大人になった今、ゲームは日常にすっかり馴染んでいると言えるでしょう。それでも「やりすぎはダメ」「子どもにはふさわしくない」といった、大人の判断はしっかりと残っているようです。大人として恥ずかしくないような「上手なゲームとの付き合い方」を示してあげられるといいですね。

東京工芸大学|親と子のゲームに関する調査



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投稿者 kksblog : 2012年09月06日 22:58


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