●全国学力・学習状況調査の結果から生まれた「授業アイディア例」 (2012年09月05日)
平成24年度も、全国学力・学習状況調査が実施されました。自治体や学校での負担が大きい、競争心を煽る、などの批判も多く見られた調査ですが、実施するからには結果を活用することが大切でしょう。
国立教育政策研究所では、全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた授業アイディア例を作成しています。これは調査結果において、課題が見られた設問の分析結果とともに掲載されており、課題である内容が児童生徒へ確実に定着していくよう、学習指導の改善・充実を図る際の参考となる資料として作られています。国立教育政策研究所のホームページからPDFファイルをダウンロードすることができます。
今年度の調査から明らかになったこととして、科目ごとに全体的な状況、そして各単元についての評価が示されています。課題がある場合には、その項目のどういった点において課題があるのか、できている点についても、こうしたことはできている、と明確に書かれています。さらに、課題の「ある・なし」はそれぞれの項目の頭にマークがあり、ある場合は「◆」、ない場合は「◇」とひとめで分かるようになっています。
課題のある項目については、指導のねらいや、課題が見られた問題の概要と結果、そして学習指導要領における領域・内容がまとめられています。そして授業アイディア例として、学力・学習状況調査の問題を活用する例、出題の種子を踏まえ単元化して指導する例が、それぞれ図表やイラストを使って、分かりやすく書かれています。
このアイディア例は、平成21年度から毎年作成されているので(平成23年は震災の影響により未実施、実施予定だった調査問題を踏まえたもの)、過去の物も参考にしてみるといいかもしれません。ぜひとも結果を子どもたちのために、存分に活かしてもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年09月05日 06:04