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他のOECD加盟国と比べ、日本の教員は初任給が低く、労働時間はも長い (2012年09月22日)

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経済協力開発機構(OECD)は、「図表でみる教育2012年版」を公表しています。

日本で経験のある教員の給与については、他のOECD加盟国と比較すると高いのですが、初任給は低く、また労働時間は長いという結果になりました。さらに、OECD加盟国における傾向とは異なり、日本においては2000年から2010年の間に教員の実質給与は減少しています。

日本は、外国人学生、特にアジアからの学生にとって人気のある留学先となりつつあります。日本の高等教育の授業料は高いのですが、学生の財政的支援へのアクセスは未だに限られていることも明らかとなりました。

2010年においては、日本の4歳児の97.2%が就学前教育を受けており、これはOECD加盟国中7番目に高い水準となっています。しかし、就学前教育に対する支出は低く、その費用のうちかなりの割合を家計が負担しています。

日本の公財政教育支出は、対GDP比においても一般政府総支出に占める割合においても、他のOECD加盟国に比べてかなり低いことがわかっています。その一方で、在学者一人当たりの教育支出は高くなっています。

これは、チリ、韓国に次いで3番目に高い水準となっている私的部門からの支出が多いことに依るところが大きいのです。教育支出全体の31.9%が私的部門により賄われていますが、これには学校外の教育にかかる家計負担は含まれていません。

日本の教育を考える際には、世界の水準も参考にしていくといいかもしれません。
授業外勤務時間多い日本の教員
図表でみる教育2012 発表:経済協力開発機構(OECD)

図表でみる教育2012-日本語概要
図表でみる教育2012-日本に関する資料



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投稿者 kksblog : 2012年09月22日 21:36


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