●電子書籍の利用度やメリット、市場に期待することを調査~価格.com (2012年09月28日)
最近は、紙に代わる新しい読書の形として、“電子書籍”の利用が増えていますね。実際の利用度についてなど、価格.comがアンケート調査を実施しました。
調査結果から、電子書籍を利用していない人が8割超であることがわかりました。
利用している割合は全体の2割弱。しかし年代によって差があり、20代では利用率が3割を超えています。一方で60歳以上の利用率は約15%です。
利用者を対象に利用歴を聞いたところ、ばらつきは見られるものの、この半年内に利用し始めた層が最も多く3割弱を占めています。電子書籍の利用は年を追うごとに高まってきており、特にここ半年から1年程度の間に加速度的に利用者が増えているようです。
電子書籍のメリットについては、最も多い回答が「保管場所を取らない」で70.9%。「気軽に読める」、「何冊でも運びやすい」、「どこでも読める」と続いており、携帯性のメリット・手軽さを感じている人も多いようです。
一方デメリットについては、圧倒的に多い回答が「コンテンツが少ない」ことで、49.4%。日本国内での普及がなかなか進まない理由のひとつとして、日本語によるコンテンツの数が少ないことがあげられていることからも、かなり不満に思っている人が多いようです。そして「紙の書籍に比べてコンテンツが安くない」、「コンテンツのジャンルに偏りがある」が続いており、電子書籍のメリットであるはずの価格面については、メリットの回答でもあまりあがらないことから、多くの利用者の不満であることがうかがえます。
電子書籍を利用するデバイスは、「タブレット端末」での利用が45.5%、「スマートフォン」35.8%、「電子書籍専用リーダー」26.0%となっています。最近のタブレット端末の普及拡大によって、電子書籍の利用が増えていることがわかります。
現在電子書籍を利用していない人を対象に、電子書籍への興味を聞いたところ、52.8%が「読みたい」、47.2%が「読みたくない」と半数に分かれています。若年層のほうがやや電子書籍への期待値が高くなっているが、50代では半数を割り込んでいます。しかし、60代以上になると、逆に「読みたい」の割合が55.3%と高くなっており、シニア層は自由に使える時間が増えることから、本を読むこと自体への関心が高く、その結果が電子書籍への期待値にもつながっていると考えられます。
電子書籍に期待することは、「価格が下がること」、「コンテンツの拡大」、「図書館での電子書籍貸出」など。今後、電子書籍市場が拡大し、利用者の期待に応える形になれば、利用者はかなり増えそうですね。
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投稿者 kksblog : 2012年09月28日 18:29