●2021年に東大入試突破を目指す「東ロボ」プロジェクトに富士通が参画 (2012年09月23日)
国立情報学研究所の人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」は、1980年以降細分化された人工値の分野の研究を、再び統合することで新たな地平を切り拓くことを目的に2011年にスタートした者です。目標は2016年までに大学入試センター試験で高得点をマークし、2021年に東京大学入試を突破することです。
株式会社富士通研究所はこの「東ロボ」に「数式処理・計算機代数」技術をベースに、数学チームとして参画します。富士通研究所では数学問題を解くために必要となる「数式処理・計算機代数」の研究を長年行っており、子の技術をベースに、コンピュータで数学問題を解くためのプログラム(ソルバ)を中心に貢献すべく、2012年度から東ロボの数学チームに問題を解くというアプローチで企業として始めて参画することになりました。
プログラム(ソルバ)が問題を解くためには、人間にとって理解しやすい自然言語や数式で表現された問題文を、コンピュータが計算プログラムで実行可能な形式に変換することが必要です。そのためには、「意味解析:問題文を理解する」、「立式:コンピュータが処理できる形式に変換する」という手順を踏まなければなりません。
コンピュータが言葉を理解することは容易でなく、また問題文の意味表現を立式に結びつけるには、言語解析だけではなく、数学の用語や高校数学知識をうまく統合することが必須となります。現状では大学入試二次試験の数学の問題について、数式処理技術を使っても5〜6割しか解けず、計算アルゴリズムの高度化も重要です。
コンピュータなら、どんなに難しい問題でも楽々解いてしまうだろう、と思いがちですが、人間用に作られた問題をコンピュータ用に解析・変換するにはまだまだ課題があるのですね。数学ですら困難なのだから、国語や社会などは相当大変ではないでしょうか。2016年のチャレンジが楽しみですね。
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投稿者 kksblog : 2012年09月23日 09:11