●平成24年上半期少年非行等の概要~再犯者率の上昇と低年齢化が顕著 (2012年08月31日)
警察庁により、少年非行等の概要が公表されています。平成24年上半期における刑法犯少年の検挙人員は、10年連続の減少となりました。
しかし、中学生によるバスジャック目的の運転手刺傷事件(警視庁)、同居の祖母を殺害した高校生による殺人事件(千葉)、同級生同士の口論から発展した女子高校生による殺人未遂事件(和歌山)など、重大な事件が発生したほか、再犯者率の上昇や低年齢化が認められます。また、学校内のいじめ問題など、少年の非行防止、被害防止の両面で厳しい状況が続いています。
平成24年上半期の刑法犯少年の検挙人員は3万1,232人(前年同期比14.4%減)であり、また、人口比(同年齢層人口1,000人当たりの検挙人員)については4.3(同0.7減)と、依然として成人(1.0)を大きく上回っています。
過去10年間の少年による凶悪犯の検挙人員は、減少基調に下げ止まりの傾向も見られ、平成24年上半期の検挙人員は410人(前年同期比10.5%増)と、前年同期に引き続き2年連続の増加となりました。
粗暴犯の検挙人員は、減少傾向にありますが、平成24年上半期の検挙人員は3,554人(前年同期比0.1%減)と微減にとどまりました。罪種別で見ると、傷害は、平成21年上半期以降、横ばい傾向にあり、暴行については、前年同期に引き続き増加となっています。
性犯罪(強姦及び強制わいせつ)に関しては、平成24年上半期の検挙人員は218人(前年同期比32.1%増)と大幅に増加しました。また、触法少年を含めて学職別で見ると、中学生の検挙・補導人員は144人となり、上半期では昭和62年以降で最多となりました。
街頭犯罪は過去10年間で見て総じて減少傾向にあり、平成24年上半期の検挙人員は6,820人(前年同期比9.9%減)となっています。
残忍な事件を防ぐためにも、少しでも子どもたちの声に耳を傾けていきたいものです。
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投稿者 kksblog : 2012年08月31日 20:45