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中学生は運動「する子」と「しない子」に分かれ、その体力も二極化している (2012年07月26日)

track_120726.jpg文部科学省では、全国的な子どもの体力の状況について、詳細な把握・分析を行うことを目的として、平成20年度より全国の小学校5年生および中学校2年生を対象とした「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施してきました。この3年間の調査結果とともに、学校や教育委員会における体力向上のための取組を支援するため、「子どもの体力向上のための取組ハンドブック」としてまとめ、各教育委員会を通じて全国の各小中学校に配布しています。

調査によって明らかになったのは、運動する子どもとしない子どもの体力水準が二極化しているということです。一週間の総運動時間について420分(1日平均60分)を境に2つの群に分け、各群の体力合計点の分布をみると、山型の正規分布がそれぞれに現れました。この傾向は特に中学生について顕著に見られました。

総運動時間について、小中学校、男女ともに最も多かったのが、一週間で「60分未満」ということでした。特に女子は小学生では24.2%、中学生では31.1%となっています。中学生では、学校での体育の授業以外は全く運動やスポーツをしていない、という回答が男女とも半数前後で、こうした子どもたちに運動やスポーツをする時間を増やせるよう、働きかけていくことが重要だとしています。

決められた時間以外に運動・スポーツをしたい、と思うには「楽しい」ことが不可欠でしょう。そこで体育・保健体育の指導におけるポイントがあるといいます。体育の授業で「動きのコツが分かった」「うまくできるようになった」「体育の授業が楽しい」という3つの質問についての関連を調べたところ、「できるようになった」群には「コツが分かった」と答える割合が多く、「体育の授業が楽しい」群には「できるようになった」子の割合が多くなりました。子どもにコツをつかませる指導を行うことで、運動、スポーツへのやる気につながるということを示しています。

また、睡眠時間が小学生なら8時間以上、中学生では6〜8時間、そして朝食はいずれも「毎日食べる」という群で体力合計点が高く、生活習慣と体力との関連が分かります。さらに、家族と一緒に行うこと、学校全体で継続的な取組を行っていくことが体力を伸ばすのに効果的であることも明らかになりました。

人の体は子どものときに作られるものであり、子どもの頃に充分な運動をして体力をつけることは、大人になってからの健康にも影響すると考えられます。学校などの取組も大切ですが、家庭でも運動、体を動かすことを習慣づけるような意識も必要ですね。

子どもの体力向上のための取組ハンドブック:文部科学省



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投稿者 kksblog : 2012年07月26日 22:58


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