●浪江町の復興に向けて、子どもたちの願いや想いを調査 (2012年07月03日)
福島県双葉郡にある浪江町は、東日本大震災で被災し、福島第一原子力発電所事故の影響を受けて、多くの住民が移動、避難しています。このたび、復興に向けて、町民アンケートや町民懇談会を実施し、『浪江町復興ビジョン』が策定されました。
復興ビジョン策定にあたっては、子どもたちに実施したアンケート結果による、子どもたちの願いや想いをしっかりうけとめることを重要視しています。
子ども向けアンケートの調査対象は、小学校1年生から中学3年生。まず、今住んでいる場所は、福島県内には6割、県外には4割が避難している状況です。
子ども向けアンケートの調査対象は、小学校1年生から中学3年生。まず、今住んでいる場所は、福島県内には6割、県外には4割が避難している状況です。
今の生活で困っていることは、「浪江の友だちと会えなくなった」が8割近くで最も多い回答。なお、友だちとの連絡状況は、中学生は約7割が連絡をとっていますが、高学年は約半数、低学年は約6割強が連絡をとっていない状況です。その他としては、「家が狭い」「また地震た津波がこないか不安」といった回答がありました。
避難先別にみると、県外避難の子どもたちに比べ、県内避難の子どもたちは、放射線の不安から「外で遊べなくなった」という回答率が高くなっています。また、「学校まで遠くて不便」の回答も多く、通学の環境改善が必要といえます。
一方で、今の生活でうれしかったことは、「新しい友だちができた」が8割強と最も多く、他に「学校が楽しい」「家族の大切さがわかった」といった回答も多くなっています。
浪江町の未来については、「震災前の元の浪江町」、「放射能の心配がなく、安全安心で、きれいな町」といった願いがありました。
子どもたちのほとんどが、浪江町のことが「好き」。子どもたちの想いを受け止め、「ふるさと なみえ」を元の姿に戻せるよう取り組んでいくためにも、『ふるさと なみえ の再生』を図ることが必要になってきます。
浪江町復興に向けてのさまざまな課題解決に国全体で取り組み、1日も早く子どもたちの今の苦しみがなくなるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年07月03日 00:48