●PC・ネットの学習活用は塾より家庭学習 高校生のスマホ利用は専らメール? (2012年07月11日)
パソコン、インターネットが多くの家庭で普及し、携帯電話などの情報端末を持つ子どもが増えている昨今、塾や家庭学習でも、パソコンやインターネットを利用しているという話を耳にします。
小・中・高校生のパソコン・インターネットを利用した学習の現状についてのアンケートによると、小学生の約4人に1人、中学生の約2人に1人、高校生の約3人に1人が家庭での学習にPC・インターネットを利用しており、年代を問わず、ある程度定着しているようです。一方で、塾・予備校でPC・インターネット学習サービスを利用している割合は16.2%にとどまり、利活用は限定的であるようです。
このアンケートは、株式会社デジタル・ナレッジのeラーニング戦略研究所が行ったもので、家庭学習へのPC・インターネットの利用は、学年によって細かな違いはありますが、主に調べものや通信教育サイト、練習問題や学習プリントのダウンロードなどに使われているようです。
塾・予備校でのPC・インターネットを利用した学習サービスについては、「用意されていない」塾・予備校が半数を超えており、まだ未開拓の分野のようです。すでに動画配信サービスなどを活用している予備校もありますが、その試みが他校との差別化に成功するかが、PC・インターネットの活用が普及するかの鍵になりそうです。
中高生ではPCだけでなく、タブレットや携帯ツールを利用する時間が増えるようですが、これらはどのように利用されているのでしょう。リクルート進学総研のアンケート「高校生のWEB利用実態」によると、高校生のスマートフォン所有率が、昨年の2.6倍と急増しており、自分専用として所有している機器では、PCを抜いてスマートフォンが2位になっています。
携帯・スマートフォンの使い途としてはトップが「メール」、2位はTwitterなど「コミュニティサイトへの参加」、「3位に調べもの・情報収集」となっています。近ごろではスマートフォン用の学習アプリが多数リリースされていますが、アプリによる学習は用途の中に見られませんでした。
今後、PCや携帯ツールなどを、子どもたちがどんどん使いこなしていく時代となるでしょう。せっかくのツールを有効に活用するためにも、PCやスマートフォンへの学習ツールの配信、成績や学習進度のお知らせなど、役立つ使い方が普及するといいですね。
小・中・高校生のパソコン・インターネットを利用した学習に関する意識調査報告書を公開|デジタル・ナレッジ
高校生のWEB利用状況調査を発表:リクルート進学総研
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投稿者 kksblog : 2012年07月11日 11:35