●人材認証制度の現状、「講義」のみで認証が20%~調査結果を公表 (2012年06月08日)
文部科学省のホームページ上で、人材認証制度の現状および課題分析に関する調査研究報告書(平成23年3月)が公表されています。
ここでいう『人材認証制度』とは、一定の学習や活動を経た人材の能力、経験等を客観的に証明するような仕組みをいいます。例えば、○○支援士、○○学習士、○○コーディネーター、○○マイスターなどの称号・呼称の発行のほか、講座受講による修了証の交付などの仕組みまでを広く対象としています。
「貴機関では人材認証制度を実施・運営していますか?」と質問では、他機関との共同実施・運営を含めて、人材認証制度を実施・運営しているのは全体の2割程度となりました。機関別にみると、大学・短大で実施・運営している割合が25%と最も高く、以下、教育委員会が17%、自治体が12%となっています。
人材認証を行う分野は、その他を除くと教育支援(学校以外)が21%、職業技能19%などが上位に挙がっています。機関別にみると、自治体の制度では保育・福祉の19%、教育委員会の制度では教育支援(学校以外)の41%、大学・短大の制度では職業技能の32%が高い比率になっています。
人材認証に必要な条件は、講義が75%と最も高くなっており、修了試験を条件にしている制度は14%にとどまりました。講義を認証の条件にしている制度の中で、認証に必要な講義時間数を設定している場合、その時間数は、10~50時間未満が3割程度と最も多くなっています。
機関別に認証に必要な講義時間数をみると、自治体や教育委員会の制度では認証に必要とする講義時間が比較的短く、大学・短大の制度では50時間を超えるものが4割程度みられます。
演習・ワークショップを認証の条件にしている制度の中で、認証に必要な演習等の時間数を設定している場合、その時間数は、1~10時間未満と10~50時間未満がそれぞれ25%と30%となっています。機関別にみると、講義時間の場合と同様の傾向がみられます。
実務経験・活動実績を認証の条件にしている制度の中で、認証に必要な実務経験等の時間数を設定している場合、その時間数は、10~50時間未満が22%と最も多いです。機関別にみると、やはり大学・短大の制度において、必要とする時間数が長くなっています。
認証に必要な条件を組み合わせ別にみると、「講義」のみが20%と最も多く、以下は「講義+演習・ワークショップ」という組み合わせが続きました。全般的には、講義と演習・ワークショップ、あるいはそれに別の条件を組み合わせて認証を行う方法が主流になっています。
世の中にはさまざまな資格や免許などが存在しています。輝く人材が存分に活躍できる社会が早く実現されるといいですね。
« 平成24年度「地域イノベーション戦略支援プログラムパンフレット(日本語版)」 | トップページへ 子どもたちの思い描く「未来」を絵にしてみよう 「ドコモ未来ミュージアム」 »
最新記事一覧
- 「土曜授業推進事業」に関する調査研究の公募~文部科学省(2014年09月01日)
- チエル・NEC、レノボら7社が共同で普通教室における児童・生徒に1人1台のICT環境を活用した授業の実証研究を開始
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県(2014年08月30日)
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県
- Web会議サービスをはじめ、「V-CUBE」のアップデートを実施(2014年08月29日)
- 1990年からの活動を振り返る「アジアの子どもたちの絵日記展」9月9日より東京・丸の内
- 「EduTown(エデュタウン)」がオープン~東京書籍株式会社
- 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する審議のまとめ(2014年08月28日)
- 自分を見つめなおす「エンディングプラン」-授業での活用も視野に
- 先進的な取組を実施する大学を支援「大学教育再生加速プログラム」(2014年08月27日)
- デジタス仙台、プロ仕様の無線トランシーバーや「即」伝達のIP無線を販売
- ニッケ商事、被災者の声を反映した「災害備蓄マット」を発売
- ライト・サービス、4つ折りコンパクトストレッチャー「LS-1F2」を発売
- 正しいルールで、安全第一「平成26年秋の全国交通安全運動」(2014年08月21日)
- スウェーデンの人気陶芸家が初の大規模展示「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」9月11日より東京で開催
投稿者 kksblog : 2012年06月08日 13:49