●小学1年生、初めての夏休みにおよそ4割の母親が不安を感じている (2012年06月23日)
東京、神奈川で民間学童保育施設を17ヶ所運営するキッズベースキャンプは、小学校1年生の子どもを長子に持つ1都3県在住の母親300名を対象に、「子どもの夏休みに関する不安」、「親世代と子世代の放課後の比較」に関するインターネット調査を行った結果、多くの母親が「夏休み」に関して不安を感じていることが分かりました。
この調査では回答者全体と、有職者、専業主婦との比較を行っています。全体では「不安がある」と答えたのは約40%でしたが、職業別では有職者の方が約半数、専業主婦は約25%と差がありました。「不安」の内容については、意見の多いものは似通っていましたが、専業主事では「子どもの一日のスケジュール管理」、有職者では「昼食・お弁当の用意」がそれぞれトップでした。
職業に関わらず、長い夏休みをいかに有意義に過ごさせるか、ということで悩む母親が多いようです。また有職者にとっては、仕事で昼間の時間どのように過ごしているか見られないこと、学童保育に毎日通わせることに子どもが不満を感じないか、ということが気になるようです。
不安の背景には、母親自身が子どもだった頃と現代とでは、子どもを取り巻く環境が大きく変化しているということもあるようです。子どもが平日の放課後にどう過ごしているか、母親が小学校1年生の頃はどうだったか、という質問に対して、親世代で多かったのは「自宅で弟妹と過ごす」「友達と遊ぶ」ですが、子ども世代では「友達」が「自宅で保護者と過ごす」よりも少なくなっています。また「学童保育に行く」が親世代よりも大幅に増えています。
放課後を過ごす場所、過ごし方についても世代で比較したところ、「自由に遊べるスペース」「自然と触れ合える場所」が現代では減っており、「習い事の時間」「ゲームやテレビなどで一人で過ごす時間」は逆に増えていると感じているようです。
親世代としては、自宅や学童、習い事など安全な場所で過ごしてくれる方が安心ではあるけれど、自分自身が子どもの頃に楽しかった、公園や空き地などでの自由な遊びを子どもたちにもしてほしい、という気持ちがあるのでしょう。残念なことに現代では、全く自由に遊ばせることは安全面から難しいでしょうが、安全に友達と遊べる場所、機会、方法をもっと増やせるといいですね。
« 映像教材をもとに問題を提起~新教材「考えよう、ケータイ・スマートフォン」 | トップページへ 不登校に重要なのは「初期対応」「未然防止」 教育委員会の施策に役立つQ&A »
最新記事一覧
- 「土曜授業推進事業」に関する調査研究の公募~文部科学省(2014年09月01日)
- チエル・NEC、レノボら7社が共同で普通教室における児童・生徒に1人1台のICT環境を活用した授業の実証研究を開始
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県(2014年08月30日)
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県
- Web会議サービスをはじめ、「V-CUBE」のアップデートを実施(2014年08月29日)
- 1990年からの活動を振り返る「アジアの子どもたちの絵日記展」9月9日より東京・丸の内
- 「EduTown(エデュタウン)」がオープン~東京書籍株式会社
- 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する審議のまとめ(2014年08月28日)
- 自分を見つめなおす「エンディングプラン」-授業での活用も視野に
- 先進的な取組を実施する大学を支援「大学教育再生加速プログラム」(2014年08月27日)
- デジタス仙台、プロ仕様の無線トランシーバーや「即」伝達のIP無線を販売
- ニッケ商事、被災者の声を反映した「災害備蓄マット」を発売
- ライト・サービス、4つ折りコンパクトストレッチャー「LS-1F2」を発売
- 正しいルールで、安全第一「平成26年秋の全国交通安全運動」(2014年08月21日)
- スウェーデンの人気陶芸家が初の大規模展示「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」9月11日より東京で開催
投稿者 kksblog : 2012年06月23日 11:28