●交通事故被害者支援資料「交通事故で家族を亡くした子どもの支援のために」 (2012年05月11日)
内閣府では、平成23年3月に決定した、第9次交通安全基本計画の中で、「被害者支援の推進」を交通安全対策の柱の1つに掲げており、交通事故被害者とその家族・遺族への支援を推進していく「交通事故被害者サポート事業」を行っています。交通事故被害者等が、深い悲しみや辛い体験から立ち直り、回復に向けて再び歩み出すことができるような土壌を醸成し、交通事故被害者等の権利・利益の保護を図ることを目的としています。
具体的な活動として、被害者支援の現場の声や実情を踏まえ、さまざまなパンフレットなどを作成しています。このたび「交通事故で家族を亡くした子どもの支援のために」が作成されました。交通事故により家族を亡くした子どもの保護者をはじめ支援する人々の助けとなることを期待し、子どもが心理面や肉体面においてどのような困難に直面するかを示すと共に、支援等を行うにあたっての留意点が具体的にまとめられています。
子どもを「支援をする人々」というと特別な職業の人にも聞こえますが、その子どもの保護者、身近にいる大人全てがパンフレットの読者の対象です。親戚や学校・幼稚園・保育所の先生、部活やクラブのコーチ、学習塾の先生など、そして教育委員会や医療関係者、カウンセラーなど専門的に子どもを支援する職に就いている人々、子どもに関わるあらゆる大人が「子どもを支援する人」にあたるのです。
このパンフレットを作成するにあたっては、子どもの頃に交通事故により親や兄弟姉妹を亡くした、現在18〜39歳の人達を対象にアンケート調査を行いました。このアンケートで寄せられた実際のコメントはパンフレットの本文中にも使われており、実体験に基づくアドバイスを得ることができます。
交通事故による死者は近年減少傾向にあり、2011年はピークの昭和40年代をまたぎ、昭和20年代後半と同程度でした。それでも年間4千人以上が亡くなっており、理不尽な事故に巻き込まれたケースも少なくありません。一瞬で家族を失った子どもの心の傷は、想像に余るものでしょう。少しでも悲しみに寄り添いたい、パンフレットがそんな気持ちの助けになるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年05月11日 08:57