●テレビは容認、携帯・PHSはまだまだ不安?子どもとメディアに関する調査 (2012年05月29日)
日本PTA全国協議会による、平成23年度「子どもとメディアに関する調査」の結果が公表されました。小学5年生、中学2年生の子どもを対象に、テレビ、ゲーム、携帯電話、インターネットなどについて、子どもたちの利用状況や、保護者・子どもがそれぞれメディアに対してどのような意識を持っているかを調べています。
子どもたちの「テレビの視聴状況」、また子ども同士の関わりにおいて存在感を増している「携帯電話の活用について」「ゲームソフトの遊び方」「有害図書としてのマンガ・コミック、雑誌の購読状況」「パソコンの活用状況」などが調査項目に上がっています。今回の調査では特に「携帯電話・PHS」の機能の多様化に合わせて調査項目を「通話」「メール」「ゲーム」「インターネット」に分類し、さらに「WiFiの利用状況」「スマートフォンの必要度」を新たに調査項目に追加しています。
メディア全般の評価について、「テレビ」「マンガ・コミック」「パソコン」については、半数以上の保護者が好意的に受け止めており、特に「テレビ」については8割近くが「よい」と答えています。一方で「携帯電話・PHS」については2割程度と否定的な意識が多いようです。「ゲーム」は「よい」が4割程度にとどまっていますが、近年好意的な評価が高まっています。学習ゲームや、家族で楽しめるゲームが増えていることが高評価に結びついているのでしょうか。
保護者の心配の種となっている携帯電話・PHSですが、今や小学生は4人に1人、中学生では半数弱が持っており、小中学生の保持率は増加しています。持たせた上での心配事は、小中学生ともに「料金の使いすぎ」「いじめや恐喝」が挙がっており、その他には小学生では「有害サイトのアクセス」、中学生では「勉強に集中できない」がそれぞれ3位に入っており、小学生には好奇心からくるトラブル、中学生では携帯依存症について、保護者は不安に感じているようです。
子どもが持っていなくても、保護者が携帯・PHSやスマートフォンを持ち、家庭には家族共用のパソコンがある、という家庭が一般的でしょう。そのためか、ネットマナーについては学校よりも家庭で教わる機会が多いようです。しかしこれでは保護者の情報スキルや意識の違いによって、個人差や混乱を招く恐れがあるのではないでしょうか。もちろん家庭での教育も必要ですが、学校でも、より子どもの実情を踏まえた情報教育に力をいれてもらいたいものです。
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投稿者 kksblog : 2012年05月29日 08:22