●小学校の給食実施率は99%、調理の外部委託が増加 学校給食実施状況調査 (2012年05月23日)
学校でいちばん楽しみな時間は?と聞かれて「給食!」と元気に答える子、今でも多いのでしょうね。公立の小中学校では給食を実施している学校がほとんどでは、という印象がありますが、実際のところ、給食の実施状況はどうなっているのでしょう。
文部科学省では、国公私立の小学校、中学校、特別支援学校、共同調理場など、学校給食に関わる施設を対象に、「学校給食実施状況等調査」を毎年行っています。学校給食の現状と課題を把握し、その改善充実に資することがその目的です。この調査結果について、現在、平成22年度までのものが公表されています。
国公私立学校において、学校給食を実施している学校の割合は94.2%、最も多いのは小学校で、99.2%が給食を実施しています。その中で、完全給食は98.1%、あとは牛乳・おかずで主食を持参する補食給食が0.5%、牛乳のみで弁当を持参するミルク給食が0.6%でした。ミルク給食の割合は中学校で最も多く、夜間定時制高等学校では補食給食が多いことが分かりました。
学校給食では、調理を学校内の調理場で行う単独調理場方式と、複数の学校の給食を学校外の施設で行う共同調理場方式、その他調理方式があります。単独または共同調理場方式がほとんどで、その他はわずかでした。単独と共同では、共同の方がわずかに多くなっています。またそれらの調理場においても、調理業務の外部委託状況は31.1%と前回に比べ5.6ポイント増加しています。
公立の小中学校で、保護者が負担する学校給食費の月額については、小学校で約4,100円、中学校で約4,700円となっています。平成21年度と比較すると、回数は変わらず、金額は学年、学校によって違いがありますが、およそ10円から20円程度と、わずかに上昇しています。
米飯給食を実施している学校数は全国で30,757校、これは完全給食を実施している学校数のほぼ100%となっており、米飯給食が全国的に浸透・定着していることがうかがえます。また、週辺りの米飯給食の回数は3.2回で、前回調査と同数でした。
好き嫌いが多い子にとっては、好きなおかずをリクエストできるお弁当がうらやましいかもしれませんね。しかし、多くの品目をバランス良く食べることは、成長期のからだにとって勉強や運動と同じくらい大切なことです。健康な献立を考えてくれる栄養士さん、毎日作ってくれる調理員さんに感謝をこめて、残さず食べてもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年05月23日 09:38