●平成24年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料公開 (2012年04月23日)
国立教育政策研究所では、平成24年4月17日に実施された「平成24年度全国学力・学習状況調査」の調査問題、正答例、解説資料について、ホームページで公開しました。この調査は小学校6年生の児童と、中学校3年生の生徒を対象に実施されたもので、昨年度は東日本大震災の影響などにより実施されなかったため、2年ぶりの実施となりました。
平成22年度より全員参加ではなく、全国の30%を基準に抽出された学校と、自主参加校が参加することになっています。文部科学省によると、抽出調査と希望利用を合わせて、小学校では約89万人、中学校では約89万8千人が調査に参加したということです。また、今年度より国語、算数・数学の他に、理科が調査科目として加えられました。国語、算数・数学のように「知識」と「活用」に関する問題がそれぞれ出題されるのではなく、「知識」と「活用」を一体的に問う形の調査となっています。
また、これまで同様に学習状況調査も行われています。調査する学年の児童生徒を対象に、学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する調査および、学校における指導方法に関する取り組みや学校における人的・物的な教育条件の整備の状況等に関する調査です。
解説資料には、全国学力・学習状況調査を、児童生徒への学習指導の改善などに役立てることができるよう、教科に関する調査煮かかる調査問題についての解説がまとめられているものです。調査問題作成にあたっての基本方針や出題範囲、問題作成の枠組みについての解説と、調査問題ごとに出題の趣旨や正答、その開設、関連して今後の学習指導において参考となる事柄を記述しています。また、設問ごとに予想される回答を整理した回答類型を掲載して、その後の指導の補助に役立つようにしています。
テストの結果と言うと、分かりやすい「点数」に目が行きがちですが、誰もが教科について十分に理解できているなら、学習の検証であるテストは必要ありません。理解が不十分なところ、間違えやすいところを検証し、指導方法を改善する、子どもが努力すべきポイントを理解するのがテストの目的です。結果に一喜一憂するのではなく、真摯に受け止めて今後を考える、冷静な視点を持ちたいですね。
« 親子で遊べる『アンパンマンはじめてしょうぎ』ゲーム新発売 セガトイズ | トップページへ E. O. Wilson財団が10億円級の生物学デジタル教科書を作成 »
最新記事一覧
- 「土曜授業推進事業」に関する調査研究の公募~文部科学省(2014年09月01日)
- チエル・NEC、レノボら7社が共同で普通教室における児童・生徒に1人1台のICT環境を活用した授業の実証研究を開始
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県(2014年08月30日)
- 中学校の理科にもっと観察・実験を!観察・実験の指導資料集を作成|千葉県
- Web会議サービスをはじめ、「V-CUBE」のアップデートを実施(2014年08月29日)
- 1990年からの活動を振り返る「アジアの子どもたちの絵日記展」9月9日より東京・丸の内
- 「EduTown(エデュタウン)」がオープン~東京書籍株式会社
- 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する審議のまとめ(2014年08月28日)
- 自分を見つめなおす「エンディングプラン」-授業での活用も視野に
- 先進的な取組を実施する大学を支援「大学教育再生加速プログラム」(2014年08月27日)
- デジタス仙台、プロ仕様の無線トランシーバーや「即」伝達のIP無線を販売
- ニッケ商事、被災者の声を反映した「災害備蓄マット」を発売
- ライト・サービス、4つ折りコンパクトストレッチャー「LS-1F2」を発売
- 正しいルールで、安全第一「平成26年秋の全国交通安全運動」(2014年08月21日)
- スウェーデンの人気陶芸家が初の大規模展示「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」9月11日より東京で開催
投稿者 kksblog : 2012年04月23日 14:03