●2013年新卒採用予定数「前年並み」が最多、企業側は母集団不足の懸念も (2012年04月12日)
株式会社マイナビは、「2013年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」の調査結果を発表しました。同調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年新卒採用予定調査)以来、毎年実施されています。
新卒採用予定数は、前年に続き採用回復の傾向が続いています。採用予定数は「前年並み」が最も多く、大学院(文系)で40.7%、大学院(理系)で46.9%と4割を超え、大学(文系)で56.1%、大学(理系)で58.7%と6割近くが前年並みの採用数を維持するようです。
「減らす」や「採用なし」は、全てのカテゴリで減少しています。特に「減らす」は、どのカテゴリにおいても10年卒から3年連続で減少していることから、雇用意欲が年々回復してきていることがうかがえます。
新卒採用実施の理由について(複数回答)は、1位が「組織の存続と強化(活性化)」が前年比2.2pt増の72.8%、次いで「年齢など人員構成の適正化」が1.1pt減の60.6%、「将来の幹部候補・コア人材の確保」が1.0pt減の58.3%となりました。
新卒採用環境の見通しについては、「前年並み」が文系で前年比16.7pt減の50.8%、理系で17.8pt減の47.8%と大幅に減少しました。その一方、「厳しくなる(非常に厳しくなる+厳しくなる)」が増加に転じ、文系は前年比19.1pt増の45.3%、理系は前年比18.9pt増の49.0%と共に増加しています。
厳しくなると考える理由(複数回答)としては、「応募学生の質の低下」が48.9%で最も多く、目立ったのは前年比20.3pt増の47.1%まで伸びた「母集団(エントリー数)の不足」や、前年比11.8pt増の28.5%となった「セミナー動員数の不足」でした。
特に上場企業では、「母集団の不足」を51.6%、「セミナー動員数」の不足を31.8%が訴えており、予定通りの採用人数を確保できるかという不安を抱えている様子がうかがえます。
これからは、学生と企業との密接なコミュニケーションが就職活動を成功させるカギになるのかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2012年04月12日 22:14