●全面実施される中学校の新学習指導要領に向けて 文部科学大臣のメッセージ (2012年04月12日)
新しい制服に身を包んで、ぴかぴかの大きなカバンを持った中学校の新入生達。もう小学生じゃないんだと、すこしくすぐったいような、どこか誇らしいような表情で桜の木の下を登校していく姿を見かけます。
平成24年度から、中学校および特別支援学校中学部の新しい学習指導要領が全面実施されます。これに当たり、文部科学大臣より、あらためて「中学校等の新学習指導要領の全面実施に当たって」(文部科学大臣からのメッセージ)を発表しました。このメッセージは、中学校等の新学習指導要領の全面実施に当たり、子どもたちの「生きる力」を育むために、学校、教育委員会、保護者など子どもに関わる人達に対して理解と協力を求めるものです。文部科学省のサイトに全文が掲載されています。
メッセージの中には、以下のような新学習指導要領についての概要説明がされています。「新学習指導要領では、基礎的・基本的な知識や技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成とともに、主体的に学習に取り組む態度の育成を重視しています。このため、教科などの授業時数を増加し、基礎的・基本的な知識・技能の習得のため、つまずきやすい内容を確実に習得させるための繰り返し学習などの充実を図りました。」
また、東日本大震災についても触れ、被災地の子どもたち、特に多くの中学生が自分の命を守り抜いただけでなく、地域の避難所運営の手伝いや清掃などのボランティア活動に進んで取り組むなど、大きな力を発揮したことが述べられています。これは新学習指導要領の目指す「生きる力」にほかならず、学校・家庭・地域の連携・協同による多様な人々との関わりや様々な経験を経て育まれるものだとしています。
生徒や保護者達の間では「今年から教科書が厚くなる」「体育で武道とダンスが必修になる」といった、気になる情報が飛び交っているようですが、もう一歩踏み込んで、新学習指導要領の概要や、重点的なポイントを調べてみてはどうでしょう。納得すること、疑問に思うことがいろいろ出てくるはずです。教育を受ける、受けさせる立場として、もっと積極的に参加・協力したり、声を上げたりすることが、よりよい教育の実現のために大切ではないでしょうか。
「中学校等の新学習指導要領の全面実施に当たって」(文部科学大臣からのメッセージ)について(通知):文部科学省
「中学校等の新学習指導要領の全面実施に当たって」(文部科学大臣からのメッセージ)について:文部科学省
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投稿者 kksblog : 2012年04月12日 10:04