●統計から諸外国との教育を比較『教育指標の国際比較』~文部科学省 (2012年04月05日)
文部科学省から平成24年版『教育指標の国際比較』が公表されました。
国際比較の需要に応えるための1つの試みとして作成されたもので、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア連邦、中国、韓国を中心に、諸外国における教育の普及、教育諸条件、教育費などの状況が統計文字で示されています。
3部構成で、第1部では教育の普及、第2部では教員について、第3部では教育費についての統計がまとめられています。
進学率をみると、日本の2011年の中等教育へは93.6%、アメリカの2008年第11学年への進級率は91.8%、イギリスの2009年の進学率は85.9%、フランスの2009年の16歳在学率は87.3%、ドイツの2009年の16歳在学率は87.3%、韓国の2010年の進学率は99.1%です。
高等教育へは、日本の2001年の大学・短大等進学率は57.6%、アメリカの2008年進学率は54.5%、イギリスの2008年進学率は66.1%、フランスの2209年の高等教育機関への進学率は約41.0%、ドイツの2009年の大学への進学率は26.5%、韓国の2010年の大学・専門大学等の進学率は92.8%となっています。韓国の高等教育志向の高さが目立ちます。
1学級あたりの児童・生徒数をみると、2009年初等教育では、日本28.0人、アメリカ23.3人、イギリス24.5人、フランス22.7人、ドイツは21.7人、韓国28.6人です。
国内総生産に対する学校教育費の比率をみると、全教育段階の合計は、日本4.9%、アメリカ7.2%、イギリス5.7%、フランス6.0%、ドイツ4.8%、韓国7.6%です。
各国の教育はその国の歴史・社会・文化等の諸条件を背景にそれぞれ独自の展開をみせているので、単に数量的に比較することについては無理な点も少なくありません。しかし、知識基盤型社会への移行や国際化の進展の中で、日本の教育を考える際には、その状況を諸外国との比較において見ることが不可欠となっています。韓国の数値が高いことから、教育への熱心さがうかがえますね。
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投稿者 kksblog : 2012年04月05日 05:14