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科学研究は高速で進化している状況下で、紙の教科書が追いつくのは困難ですが、デジタル教科書は対応できることが期待されます。『Life on Earth』は、双方向的なアニメーションがテキストと統合されていることをはじめ、自宅学習サーバー、コミュニティーフォーラム、学生データのハブと言ったシステムを備えているようです。

しかし、高度なインタラクティブ・アニメーションや、ノーベル賞受賞者のインタービュービデオを各章に加えているなど、この本格的なデジタル教科書の完成には、総額で1000万ドルほどがかかるとみられています。

E. O. Wilson生物多様性財団は、“最も高品質なコンテンツを最もアクセスしやすい方法で提供する”を目標に掲げ、無料配布のほかに、大学には平均的な紙の教科書価格の約１０％で販売し、内容の更新を続ける資金などにあてる計画だそうです。

デジタル教科書は、内容の更新が容易であるだけでなく、科学学習のあり方に革命をもたらす可能性があります。しかし、大学教科書を出版する各社は、市場の99％が紙に結びついている現状に満足しているようです。革命的なデジタル教科書の出現に、日本でも今後のデジタル教科書の普及が注目されますね。

生物学デジタル教科書 | WIRED