教育家庭新聞社
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日本は依然として結核の中まん延国であり、小中学生の結核患者数が近年減少しているとは言えない状況下にあることに加え、集団で生活をする学校は感染症がまん延しやすい環境です。健康上および教育上に多大な影響を与える結核から児童生徒を守るために、マニュアルが活用されることが期待されています。

マニュアルは、「１.　学校における結核対策について」、「２.　学校医の役割」で構成されています。

学校における具体的な結核対策は、児童生徒等への感染防止対策と感染者および発病者の早期発見・早期治療対策です。

感染防止のためには、地域における結核流行状況及び児童生徒等の健康状況、生活状況の把握と教育活動への適切な反映、教職員の健康診断の徹底が求められます。早期発見・早期治療のためには、定期健康診断、結核に関する健康相談の実施や正しい知識の普及啓発などが求められます。患者発生時の対応としては、出席停止措置の適切な実施、臨時健康診断の実施、保健所等との連携が必要となります。

健康診断の一層の効率化や保健所をはじめとする地域との連携により、教育現場が結核に悩まされることのないように十分な体制を整えておきたいですね。

学校における結核対策マニュアル：文部科学省