●英語力向上のための提言と具体施策を公表~文部科学省 (2012年03月27日)
文部科学省は、生徒の外国語能力向上のために、、「外国語能力の向上に関する検討会」を設置し、生徒に求められる英語力や英語教員の質の向上、ALTやICTの活用等について、今後の施策に反映させるため、検討を進めています。このたび、『国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策~英語を学ぶ意欲と使う機会の充実を通じた確かなコミュニケーション能力の育成に向けて~』がとりまとめられ、公表されました。
政治・経済をはじめ様々な分野でグローバル化が加速度的に進展している中で、大手企業や一部の業種だけでなく、さまざまな分野で英語力が求められる時代になり、英語の重要性があらためて認識されています。新学習指導要領では、外国語の授業が変わることで、学校の授業全体の改善に資することが期待されています。ついては、新学習指導要領をふまえ、生徒の英語力向上のための成果をあげるべく、5つの提言と具体策を示しています。
英語力向上のための5つの提言は、
提言1. 生徒に求められる英語力について、その達成状況を把握・検証する。
提言2. 生徒にグローバル社会における英語の必要性について理解を促し、英語学習のモチベーション向上を図る。
提言3. ALT、ICT等の効果的な活用を通じて生徒が英語を使う機会を増やす。
提言4. 英語教員の英語力・指導力の強化や学校・地域における戦略的な英語教育改善を図る。
提言5. グローバル社会に対応した大学入試となるよう改善を図る。
です。
具体策としては、例えば提言2については、「教育委員会や学校は、企業の協力を得て、生徒に英語を使って仕事をしている現場などを見せる」とあります。提言3については、「国は、民間人や教材、指導事例など、英語教育に関する情報を掲載したポータルサイトを構築」とあります。その他にも、国際バカロレアレベルの学校やスーパーサイエンスハイスクールなどの先進的な取組を推進したり、入試においてTOEFL・TOEIC等の活用を促進することなどが挙げられています。
英語力を伸ばすためには、教育現場だけでなく、社会全体で取組を進める必要がありますね。
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投稿者 kksblog : 2012年03月27日 23:05