●道徳教育の充実のために 「中学校道徳 読み物資料集」公開 文部科学省 (2012年03月25日)
子どもの頃に、「道徳なんて何のためにやるんだろう」と思ったことはないでしょうか。「どのように感じたか」「どのようにふるまうべきか」正しいことは分かっていても、どこか気恥ずかしいような気分になりませんでしたか。それでも、やはり道徳で学ぶ内容は人間にとって大切なことです。
小・中学校ともに平成21年4月から先行実施されていますが、平成24年4月より中学校において新しい学習指導要領が全面実施となります。新学習指導要領では、道徳教育の充実が図られており、学習指導要領の趣旨を活かした道徳の時間の一層の充実が求められています。そこで文部科学省では、この度新学習指導要領に対応した「中学校道徳 読み物資料集」を作成し、そのデータについて、文部科学省ホームページに掲載しました。
この教材について、各学校において各教員が必要なページを印刷し活用する、各皇室でインターネット環境が整ったテレビやプロジェクタに映し出し活用する、また、各教育委員会において地域の郷土資料と「中学校道徳 読み物資料集」を組み合わせた教材を作成し活用するなど、さまざまな活用方法が考えられます。
読み物資料集には、16の読み物と、その活用例が掲載されています。中学生やその家族、友だち、地域の人々などとの関わりを描いた話によって、子どもの興味・関心・教官を呼び、生きる喜び・夢や希望を与え、人間としてより良く生きることの意味を深く考えられるものになっています。中には情報モラルについても取り上げる内容になっているなど、現代の事情にも即した資料になっています。
新しい学習指導要領で道徳教育が重要視されている背景には、平成20年1月の中央教育審議会答申では、生命尊重の心の不十分さ、自尊感情の乏しさ、基本的な生活習慣の未確立、規範意識の低下、人間関係を形成する力の低下など、子どもの心の活力が弱っている傾向などが指摘されていることがあります。それぞれの地域、学校、クラスで何を考えるべきなのかを考え、そのときにこの読み物資料集を役立てられるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2012年03月25日 01:36