●特別展「インカ帝国展」が、国立科学博物館で開催されています (2012年03月24日)
特別展「インカ帝国展」は、マチュピチュが発見されて100年、ということで、開催されています。開催期間は、3月10日より、6月24日までです。
インカ帝国は、15世紀前半から16世紀前半にかけて繁栄したアンデス文明最後の国家です。そして、アンデス文明史上、最大の領土を持ち、北はコロンビア、エクアドル国境地帯から、南はチリ中部にまで勢力を伸ばしました。
「インカ」とは、太陽(インティ)の子という意味で、本来はインカの王のことを指します。13代の王がいたと伝えられていますが、実在が推定できるのは第9代王であるパチャクティからです。最後の皇帝アタワルパが、スペイン人征服者に捕えられ処刑されたことによって、インカは滅亡しました。
「インカ帝国展」では、インカの王や信仰に始まり、人々、文化、彼らの帝国、そしてスペインによる征服後に、それらがこうむった変化に的を絞り、構成されています。
インカの文化は、「アンデス」という比類ないほど複雑でダイナミック、厳しい自然環境の中で生まれ育ち、そして、その環境とひとつに溶け合っての急激な大帝国築き上げとなりました。それを、どうやって成し遂げたのか?その秘密を、展覧会を通じ感じてほしい、ということで開催されました。
3月24日(土)、25日(日)、31日(土)、4月1日(日)には、ワークショップ「キープカマヨクに挑戦」が、開催されます。
ワークショップでは、文字がなかったといわれるインカで発達した、紐の結び目の数を使って情報を伝える道具「キープ」を作り、記された数の意味を読み取るということを体験します。キープの専門家を「キープカマヨク」といいますが、キープカマヨクになるには専門の養成学校で4年間、授業を受けなければならず、そのキープカマヨクを体験するワークショップとなります。
春休みのお出かけに、よさそうですね。
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投稿者 kksblog : 2012年03月24日 22:14