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大学教育と就職活動のねじれをなくし、授業離れの改善をめざす (2012年03月16日)

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学生の厳しい就職活動が続く近年、大学教育と就職活動のねじれを感じる声があるようです。それは、日本の就職活動では、企業が大学の成績を参考にすることが少ないこと、むしろ、面接で問われるのはサークルやアルバイトなど課外活動が中心であること。そのため、学生が授業より課外活動に力を入れようとすることなどが原因かもしれません。

日本の企業が大学の成績をあまり参考にしないのは、今の大学の授業では、働くうえで必要とされる能力が計れないと考えているからかもしれません。それが、日本の学生の授業離れや学力の低下を招いたとも考えられます。

この悪循環を断ち切るために、大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)の活動があります。就職活動で評価対象となっている課外活動に加え、授業の成績も企業が評価できるしくみがつくれるよう、活動しています。

活動の一環として、企業が採用面接時に評価している「考える力」に注目して、大学の授業の中で積極的に「考える力を評価している(知識の評価だけではない)」または「考える力を育成しようとしている」と思われる授業について調査しました。

調査対象は青山学院大学、慶應義塾大学、上智大学、東京大学、一橋大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学の文系学部4年生で、対面式で実施しました。

調査結果からは、東京大学法学部と東京大学経済学部で該当する授業が多いことがわかります。また立教大学経営学部も高い割合で、これは実施されている「ビジネス・リーダーシップ・プログラム」の授業の進め方、評価の仕方の影響が大きいようです。

企業が大学の授業や成績に興味を持つことで、大学生が学業に真剣に向かいあうことにもつながります。企業も学生も意識を変え、そして大学教育も改善されることで、学生の能力も向上し、企業、社会によい大きなプラスになるしくみになるといいですね。


「考える力を育成している授業」調査方法 | 大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会
「考える力を育成している授業」調査結果 | 大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会



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投稿者 kksblog : 2012年03月16日 10:03


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