●小中学生の保護者に子育て生活の実態や教育に関する意識を調査 (2012年03月15日)
Benesse教育研究開発センターが、小中学生をもつ保護者を対象に「子育て生活基本調査」を実施しました。子育て生活の実態、しつけや教育に関する意識を調査。なお、1998年からの過去3回の調査結果との比較もあり、社会、経済の状況が変化するなか、保護者の子育ての様子はどのようになっているのか、13年の経年分析から探っています。
今回の調査結果からは、子どもに対する関与が強くなっていること、子どもの学習への要求が高まっていること、教育・しつけの役割の家庭への回収がみられ、学校満足度が向上していることがわかりました。
まず子育て時間について、母子が一緒にいる時間は成長とともに遅くなり、時間も短くなります。母親の悩みや気がかりなことは、2007年に小学生で1位だった「犯罪や事故に巻き込まれること」が交代し、「放射性物質による健康への影響」が上位にあがっています。ほかには「友だちとのかかわり」「ほめ方・しかり方」など、中学生は「子どもの進路」「勉強の成績」が上位です。
教育方針については、「勉強のことは口出しせず、子どもにまかせている」は減少する一方、「子どもがすることを親が決めたり、手伝ったりすることがある」は増加。親の関与が強まっている様子がうかがえます。そして学力重視の傾向は強まっています。
家庭と学校の役割については、しつけや教育を家庭の役割だと考える母親が増加しており、7割以上が学校の取組や指導には満足しているようです。
生活面での母親のかかわりに大きな変化はありませんが、学習面では宿題を手伝うなど、子どもの学習にかかわる母親が増加しています。一方父親は、約7割が子育てに協力的で、かかわりも変化がありません。
子どもの勉強日数や時間については、「ほとんど毎日」家で勉強する子どもが増加しています。さらに塾や習い事に行く子どもも増加。小学生はスポーツ系、中学生は学習系がのびています。
1か月あたりの教育費については、2007年に比べわずかに減少。背景には中学受験者数の減少や受験予定者が校外学習サービスに対してより選択的になっていることがあるようです。
子育てに熱心な保護者が多いことがわかりますね。
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投稿者 kksblog : 2012年03月15日 16:18