●社会科学分野の大学生の学びや生活などの実態を多様な角度から分析 (2012年03月14日)
Benesse教育研究開発センターが、東京大学教育学部比較教育社会学コースとの共同研究として、社会科学分野の大学生に関する調査を実施しました。
対象は全国の社会科学分野の大学生。全国の大学在学者のうち、34.9%が社会科学分野の学科に在籍しています。社会科学分野の大学生の学びや生活、就職に関する意識や実態などについて、多様な角度から分析を行なっています。
まず、1週間の平均生活時間を1年生と4年生で比較してみると、1年生は、半数近くが授業に16時間以上出席していますが、授業に関係する学習をする時間は、47.6%が1時間未満です。4年生は、授業への出席時間は「1~5時間」が最も多く、授業に関係する学習をする時間は、59.7%が1時間未満です。
授業の経験については、「毎回出席をとる授業」は、4割以上が「たくさん受けた」と回答しています。また、参加型の授業では、「少人数での議論・討論を行う授業」や「他人と協力して研究や作業を進める授業」などについては、経験ありの割合は高いものの、「たくさん受けた」は1割前後です。
社会で求められる基礎的な力に応じて、大学生は普段どの程度実践できていると考えているかという問いでは、状況の把握、主体性、責任感は8割以上の学生が肯定的な自己評価をしています。
仕事を選択する上で重視することについては、1年生は「収入」、4年生は「仕事の内容」です。なお、4年生の回答で最も重要度の低いものは、「専門的知識・技術を活かせる」。社会科学分野の学生は最終的にあまり専門分野にこだわらずに仕事選択しているようです。
就職に関しては、人文科学分野とともに相対的に厳しい状況におかれています。大学生の実態から、大学教育のあり方を考えさせられる結果ではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2012年03月14日 16:00