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●ギャンブル依存症治療に明るい展望、脳内ノルアドレナリンとの関与が明らかに (2012年03月07日)
京都大学の高橋英彦 医学研究科准教授(独立行政法人 放射線医学総合研究所分子イメージング研究センター 分子神経イメージング研究プログラム(客員研究員)により、PETを用いて、利得と損失の双方の可能性があるリスク判断をする時に、利得よりも損失に比重を置く傾向の強さに脳内ノルアドレナリンが関与していることが世界で初めて明らかになりました。
今回の研究では健常者を対象に、経済理論を用いて利得と損失の双方の可能性があるギャンブルに際して、利得と損失のどちらに比重を置くか検証したところ、多くの被験者は、理論通り、同額の利得と損失の可能性がある場合、損失に比重を高く置き、ギャンブルには参加しませんでした。
また、利益の金額が少なくとも損失の何倍以上ならギャンブルに参加しても良いと思う金額(倍数)、つまり損失への比重のかけ方には個人差があり、典型的にはある損失に対して最低その約3倍の利得が見込まれないとギャンブルに参加しないことが示されました。
被験者の脳内のノルアドレナリントランスポーター(以下NAT)の密度をPET検査で調べた結果、視床のNATの密度が低い人ほど、より損失に比重を置いて判断する傾向があるという関係も見出されています。
今後も期待の持てる研究結果ですね。ギャンブル依存症を始め、さまざまな問題を解決する手立てになるかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2012年03月07日 20:53
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