●日本の学校教育制度の歴史をわかりやすく解説~国立教育政策研究所 (2012年03月01日)
国立教育政策研究所により、「我が国の学校教育制度の歴史について」の詳細がまとめられています。
学制発布以前(江戸時代における教育)に関して、江戸時代後期は幕府や諸藩の学校と寺子屋、私塾などが相当整備されていました。
明治4年には廃藩置県、文部省の設置などがあり、明治5年には学制発布、明治12年になると教育令(町村を基礎に小学校を設置)が出されました。
明治18年には初代文部大臣の森有礼が教育制度の一大改革を実施。明治19年になると学校制度(小学校、中学校、大学等)の規定が整備され、明治23年には教育勅語、明治30年ごろには小学校の義務性が実現しました。この頃、就学率はすでに95%を超えています。
大正6年頃~昭和11年頃は、第一次世界大戦に伴う社会情勢および国民生活の変化を受け、中等学校以上の改革と拡充が急速に進展しました。
昭和12年頃~20年頃には、単線型的な学校制度を目指していましたが、学童疎開や勤労動員、学徒動員などで教育の正常な機能はほとんど停止状態となりました。
昭和20年頃~27年頃にかけて、連合軍総司令部の指導・監督と教育刷新委員会の建議によって、軍国主義や極端な国家主義を排除し、戦後教育改革の枠組を形成。そして昭和27年~33年頃には、サンフランシスコ講和条約締結により独立国の地位を回復したことを受けて占領下の教育政策の見直しがおこなわれました。
昭和34年頃~40年代中頃には、高度経済成長に伴う経済・社会の急速な拡大、ベビーブーム世代への対応、教育の量的拡大を促進。そして昭和40年中頃~50年代前半に、高度経済成長後の経済・社会活動の複雑・高度化に伴い必要とされた知識量の増大を、学校教育の質を上げることで対応していきました。
昭和50年代後半~平成10年頃は、教育の量的拡大および質的向上の結果生じた弊害に対応して従来の教育路線の見直しをおこないました。平成10年以降は、冷戦終結後のイデオロギー対立の解消に伴い、教育にかかわる国の権限を縮小したり、事前規制から事後確認への移行、グローバル化の進展に伴う教育の国際的共通化に対応しています。
日本の教育は時代とともに変化しています。過去に学び、より良い教育の実現に力を注いでいきたいものです。
我が国の学校教育制度の歴史について(ダイジェスト版):国立教育政策研究所
我が国の学校教育制度の歴史について:国立教育政策研究所
« 愛媛の漁業、魚について楽しく学ぼう 企画展「光で魚を捕る漁業」 | トップページへ 「インターネットの危ない世界」を体験しよう! »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2012年03月01日 23:47