●学校におけるシックハウス症候群の予防対策等を記載した資料を作成 (2012年02月29日)
文部科学省が、学校における化学物質による健康障害について、予防対策の考え方及び健康障害が発生した場合の対応等を記載した資料『健康的な学習環境を維持管理するために』を作成しました。
学校の教室等における室内空気質による健康障害「シックハウス症候群」について、予防対策の考え方、発生した場合の対応や、「化学物質過敏症」を有する児童生徒等に対する個別対応の考え方など、多くの学校関係者の理解を助け、対策が促進されるように資料は作られています。
室内空気質による健康障害はその発症原因や症状等が様々であることから、それぞれのケースに応じた対策が必要になります。特に、極微量の化学物質に反応する児童生徒等の学習環境を確保するためには、一般化できない個別対応が必要となることが考えられます。資料は、児童生徒等及びその保護者や担任教員等の個人レベルでは対応に困難な場合に対して、学校全体や教育委員会等の組織だった連携が必要になることを基本的な考え方として示しています。
文部科学省では、これまでに児童生徒等の健康に影響を及ぼす可能性のある化学物質による室内空気汚染に関する対策に取り組んできています。しかし、万が一「シックハウス症候群」と考えられる健康障害が発生した場合、その早期発見と対応には、学校におけるすべての職員が「シックハウス症候群」の典型的な症状等を認識していることが望まれます。また、日常の教育活動を通して児童生徒等の健康観察を行なう必要があり、校庭での農薬散布や水泳授業の開始等、児童生徒等を取り巻く環境等変化には注意が必要です。
発生後の対応としては、調査と原因の究明、除去、回避が必要となります。学校における経過観察、専門医への受診などの対応、教室等の空気環境の検査で基準値を超えた場合は、一定の期間、効果・効率的な換気を行い再検査が必要となります。
「化学物質過敏症」の児童生徒へは、個別の配慮が必要です。症状の発現を経験している児童生徒等の受け入れに際しては、当該児童生徒等の保護者、主治医及び学校医等から症状に対する対処方法等の指示を受けておき、そのことについてすべての教職員が共通理解し、暖かく見守り、対応できるようにしておくことが大切です。そして、「化学物質過敏症」を有する児童生徒等に対する適切な支援活動を立案・実施するためには、保護者から十分な情報提供を受ける等、相互の協力体制を構築することが大切です。
予防と対策で健康的な学習環境が維持されることが望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2012年02月29日 22:55