●まだ発展途上な学校のICT化 一般教員、保護者は教育の情報化に肯定的 (2012年02月11日)
学校におけるICTの活用について、国や民間の研究機関による調査が行われています。その回答者は副校長や情報教育の担当者といった一部の職員にとどまっており、現場の一般教員の声を拾うことはなかなかできていませんでした。
社団法人 日本教育工学振興会と、株式会社マイクロソフトは共同で「学校のICT活用について実態調査」を実施しました。この調査では一般教員を対象に、各教員が学校でのICT活用についてどのように考えているかを聞くとともに、ICTの活用がなかなか進まない原因と解決策を明らかにすることを目的に行われました。さらに、保護者が学校における教育の情報化についてどのよ
うに思っているのかを探るため、保護者も対象に調査を行っています。
調査の結果、学校でのICT利用を一般教員に聞いたところ、一般教科では41.4%とあまり進んでいないようです。その理由として「時間がかかる」「コンテンツが少ない」「設備が十分でない」「人的支援がない」といった理由が挙げられています。一方で、積極的に活用することに対し肯定的な意見が多く、ICTを実践したいと考える教員は決して少なくないようです。
保護者の子どもに身につけてほしい能力やスキルのひとつとして「パソコンやインターネットなどのITスキル」を上げている保護者は約半数、そして子どもが情報化社会に対応するための能力を身につけることが重要であると考えている保護者は9割を越えています。同時に学校における教育の情報化の促進にも期待が高まっています。
このような調査結果を受けて、日本マイクロソフトでは教育の情報化を支援する活動を展開するとしています。まず教員に対し情報共有ポータルの提供、そしてアンケート調査から学校の課題とビジョンを掲げるツールの提供、さらに児童生徒一人1台PCへの支援です。
教育の情報化は、コストやスキルの面から、各学校や教員の努力だけではなかなか実現しにくいものです。このような企業や専門機関の支援や参入がひろがって、学校も保護者も望んでいるICTの活用が進むことに期待したいですね。
学校でのICT活用についての実態調査結果の公表について:日本マイクロソフト
JAPET-MS共同調査「学校でのICT活用についての実態調査」を発表
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投稿者 kksblog : 2012年02月11日 00:17