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スーパーコンピュータ「京」に期待する最先端の科学技術とものづくり (2012年01月31日)

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政府広報のホームページでは、暮らしに役立つ情報などをわかりやすくまとめて提供しています。今月は、日本のスーパーコンピュータ「京(けい)」」についての掲載があるので紹介します。

「京」は、昨年6月と11月、スーパーコンピュータの世界ランキングTOP500で2期連続第1位に輝きました。その計算性能は10ペタフロップス、1秒間に足し算や掛け算などを1京回(=10,000兆回)行うという、まさに京速の計算能力をもちます。スーパーコンピュータを活用したシミュレーションは、日々の天気予報、航空機や自動車の設計、薬の開発など、私たちの生活に必要不可欠なものになっているのです。

スーパーコンピュータは、一般にはあまりなじみのないものですが、理論をもとにコンピュータ上に仮想的なモデルを組み立て、様々な条件のもとで、その動きを調べることを得意としています。実験がしにくいことや実験できないことをコンピュータ上に再現し、検証することができる技術があるので、飛行機や自動車、家電製品などの様々な製品の設計、新薬の開発、天気予報のための気象シミュレーションなど、私たちの生活に直接関係する様々な分野で活用されています。

しかし、さらに計算能力が高い次世代スーパーコンピュータの開発が求められています。そのためには高性能LSIや低電力化などの半導体技術、ネットワーク技術、品質管理技術など、エレクトロニクスに関する総合的かつ高度な技術力が必要です。日本の技術力は世界のトップレベルにありますが、まだまだ継続的な研究開発が必要。そのため、文部科学省が取組を進めてきたのが、スーパーコンピュータ「京」を中核とし、「京」と国内の計算資源を連携して利用するためのHPCIの構築と、その利用の推進です。

「京」の共用が今秋に開始される予定です。そして、「京」と大学や研究機関など国内の主要なスーパーコンピュータをネットワークで結び、国内の様々なスーパーコンピュータから「京」を利用したり、ネットワーク上の複数のスーパーコンピュータを協調的に利用したりすることを可能とするHPCIの運用が始まります。より高性能なコンピュータ・シミュレーションができるようになるので、地震・津波予測をはじめ様々な緊急課題にも貢献することが期待されています。

「京」の活用による戦略として、医療や創薬プロセスの高度化への寄与、新物質・エネルギー創成、地球変動予測、次世代ものづくり、物質と宇宙の起源と構造の統合的な理解などが掲げられています。社会的、学術的に大きな進歩があるといいですね。


世界最速のスーパーコンピュータ「京」が支える最先端の科学技術とものづくり:政府広報オンライン



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投稿者 kksblog : 2012年01月31日 13:46


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