●環境と子どもの健康を考える「エコチル調査」一周年記念シンポジウム開催 (2012年01月11日)
環境省では日本中で10万組の子どもたちとその両親の協力のもとに、大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を2011年にスタートさせました。赤ちゃんがお母さんのお腹にいるときから13歳になるまで、定期的に健康状態を確認し、環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにする調査です。
このエコチル調査の参加者募集開始1周年に伴い、一周年記念シンポジウムを開催します。エコチル調査の重要性について認知を広めるとともに、子どもの健康と環境について理解を深めることを目的としています。日程は1月22日(日)13:30〜16:00、会場は東京・銀座にある時事通信ホールです。一般参加の受付は1月12日(木)となっています。
エコチル調査は、「胎児期から小児期にかけての化学物質曝露(化学物質に身体がさらされること)」が、子どもの健康に大きな影響を与えているのではないか」という中心仮説を検証するものです。近年、喘息やアトピー性皮膚炎などの、アレルギー疾患をもつ子どもが増加しています。これには妊娠前からの生活環境、特に化学物質にさらされていることが関連しているのではないかと考えられているのです。
例を挙げると、妊娠・生殖については「化学物質のカップルへの曝露は性比に影響を及ぼす」「妊娠中の化学物質の曝露により、妊娠異常や胎児・新生児の発育異常が生じる」、免疫・アレルギーについては「胎児期および幼少期における、近代的環境で著しく増加した化学物質の曝露が、子どものアレルギー症患に関与している」というように、化学物質と子どもの疾患や身体奇形、成長・性徴などへの影響について仮説を立てています。
心身ともに未発達である子どもは、成長後の大人よりも脆弱で環境の影響を受けやすいと言えます。子どもが環境からどのような健康に対する影響を受けているかを調べることで、大人にも影響がある要因や、その対策を講じることもできるでしょう。これをきっかけに「エコチル調査」について、そして生活環境について考えてみませんか。
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投稿者 kksblog : 2012年01月11日 11:57