KKSブログ: 国立の教員養成大学　教員就職率は６２％の上昇

文部科学省は、平成２３年３月卒業の国立教員養成大学・学部の卒業生について就職状況を調べ発表しています。その結果教員就職率は６２％（前年比２．４％増）に上昇し、最も低迷した平成１１年の３２％から比べるとおよそ倍数の教員就職率となりました。

新卒者数は１０４７９名、正規採用は３８２０名、臨時採用は２６７４名です。卒業者数から保育士への就職者と大学院等への進学者数を除いた教員就職率は７０．６％（前年比２．８％増）です。

全国に４４ある国立の教員養成大学の中で、最も教員就職率が高かったのは鳴門教育大学の７７．９％、次いで兵庫教育大の７４．７％、愛知教育大学７１．８％となっています。一方採用率が低かったのは秋田大学４４．５％、鹿児島大と琉球大が４７．２％です。

少子化による児童数の減少に伴い、教員採用数が減っていた時期を超え、近年では団塊の世代が定年期を迎えたため、新規教員の採用が増え採用率の上昇につながったものと思われます。

また、教職大学院を平成23年3月に修了した人についての就職状況は、２５校のうち現職教員学生を除く３２４名の教員就職率は９０．４％ありました。

教員は子どもが社会で有用な存在として成長するうえで、必ず関わる大切な職業です。若い学生さんたちには高い志を持って学び、素晴らしい人材となって成長してほしいものだと思います。

教育家庭新聞社
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