●「博士論文研究基礎力審査」の導入について~文部科学省 (2011年12月16日)
現在、日本では、博士課程を持つ大学のほとんどで、前期と後期の区分制が採用されています。前期の課程は、「修士課程」として扱われるため、その課程を修了する要件として「修士論文」または「特定課題の研究成果」という一定の研究成果の審査と試験を課し、修士号を取得し後期の課程に進むこととなっています。
それを、前期の課程を修了し修士号を授与する要件として、修士論文または特定課題の研究成果の審査と試験に代えて課すものとして「博士論文研究基礎力審査」を導入し、大学院設置基準に位置づけようということとなりました。
「博士論文研究基礎力審査」というのは、専攻分野に関する高度の知識・能力と関連分野の基礎的素養に関する試験、そして博士論文に係る研究を主体的に遂行するために必要な能力に関する審査です。
現在、グローバル化が進展する知識基盤社会において、専門分化する膨大な知の体系を俯瞰しながら物事の本質を捉え、新たな価値を創造し、人類社会が抱える未知で複雑な課題の解決を先導する高度な人材として、博士の重要性はますます高まっています。
日本の博士課程は、優れた修了者を輩出し日本の高い研究力を牽引してきたものの、産学官を問わず十分に活躍しているとは言えません。その背景として、教育が個々の担当教員の研究室で行う研究活動に依存する傾向にあることが指摘されています。
日本の「博士」が、アカデミアはもとより広く産学官の中核的人材としてグローバルに活躍していくために、広範なコースワークや複数専攻制、研究室のローテーションなどの専攻分野の枠を超えた体系的な教育を経て独創的な研究を計画し遂行させるなど、博士課程の5年間を通じて一貫したプログラムを構築することが必要である、とされています。
効率のよい充実した5年間を送るために、システムを変えることも、必要なことですよね。
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投稿者 kksblog : 2011年12月16日 13:16