●企画展「バイオロギング~動物目線の行動学~」まもなく開催 プレス内覧会も (2011年12月15日)
国立科学博物館で、12月23日(金・祝)から3月4日(日)まで、企画展「バイオロギング~動物目線の行動学~」が開催されます。ところで「バイオロギング」とは何でしょう?テレビ番組などで、動物に小型の記録計をつけて、人間が追いかけることのできない生活ぶりを紹介していることがありますね。このことを「生物が記録する」=「Bio logging(バイオロギング)」というのです。
この企画展の開催に先立って、12月22日(木)午後3時から5時まで、プレス内覧会が実施されます。オープン前日の会場を内覧できるほか、担当研究者の展示解説を聞き、さらに質問に答えてもらうこともできます。展示室内の撮影も可能です。
かつては世界中の海を泳ぐ海洋生物、遥か陸地を渡ってゆく渡り鳥など、人間が追い続けることのできない領域がありました。これが動物搭載型記録計(データロガー)の登場によって明らかになっていったのです。データロガーも最初は大型でしたが、技術の進歩によって小型化してゆき、イルカ、ウミガメのような大きな動物から、ペンギン、カブトガニなどにも装着できるようになりました。
この企画展は、ハイテクを使った最先端の科学成果を子どもたちに伝えること、研究成果だけでなく、どんな手法でそれを明らかにしたのかを伝えるなど、特に子どもたちにバイオロギングがどんなものなのか、どんなことができるのかを伝えることを大切にしています。
パネルや剥製の展示のほか、実際に動物たちが使っているデータロガーを装着したり、動物たちの聞こえる音を聞いてみたりするなどの体験展示も多数あります。また会期中には、関連イベントとして子どもの絵画コンクールや、研究者による講演会も実施されます。
実際に記録した映像や音で、動物たちの「目線」を楽しむことができそうです。生物学と映像技術のコラボレーションで研究されているバイオロギングの世界、かはくで覗いてみませんか。
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投稿者 kksblog : 2011年12月15日 06:17