●文部科学省・国土交通省・農林水産省の3省による、学校などの復興支援策 (2011年12月13日)
東日本大震災では、学校や図書館、公民館などの教育施設、公共施設が大きな被害を受けたところが少なくありません。仮設住宅が供給されて住む場所を得たものの、そこから安心して教育を受けられる、地域の住民がつながれる場所の整備が今後の課題です。
文部科学省・国土交通省・農林水産省の3省は、被災自治体の取り組みに対する総合的な支援策を連携して取りまとめました。被災した学校の復興とまちづくりの連携を推進し、学校の安全・安心な立地、学校と地域のかかわりを深くすることを図るとともに、環境への配慮及び防災対策を推進することを目的としています。
学校の復興とまちづくりについては、地域・学校の安全・安心な立地、地域と学校とのかかわり、学校施設の機能向上を念頭において、学校からまちづくりを牽引していくとしています。環境への配慮及び防災対策などの観点から、ゼロエネ化・木質化などを推進するエコスクールの整備、地域の防災・非難拠点の整備などを推進するため、第3時補正予算などを活用して、被災自治体の取り組みを総合的に支援します。
学校を防災拠点にするには、まず立地が重要になってきます。特に今回の震災で津波による甚大な被害を受けた地域では、その状況を見て、学校のみを安全な場所に移転する、被災地全体が移転する、被災地全体の敷地の嵩上げなど、その地域に適した対策を考える必要があります。さらに学校施設の防災機能を高めるために、貯水槽、備蓄倉庫、自家発電装置、安全な避難路の確保などを図ります。
同時に地域コミュニティの拠点形成、また学校施設のエコ対策の強化も盛り込まれています。学校施設と公民館、図書館などの公的施設を併設または隣接して整備することで、生涯学習の拠点として利用しやすい、相互的な活用が可能になるなどの利点があります。学校のエコ化については、建材への木材利用、屋上緑化、太陽光発電などが例として上がっています。
3省はこうした事業について、学校施設の復興は文部科学省、まちの復興については農林水産省、国土交通省が中心となりながら、復興庁も合わせて連携しつつ進めていくということです。学校は教育の場であると同時に、子どもたちや地域の人たちの居場所でもあります。安全・安心にすごせる学校が、一日でも早く復興するといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年12月13日 06:29