●なぞの天体「宇宙竜巻」の正体を京都大学などの研究グループが解明」 (2011年12月03日)
宇宙竜巻「トルネード」を知っていますか?1960年に発見されて以来、その正体をめぐってさまざまな説が上げられてきました。その姿はらせん状の渦巻き電波天体で、このようなふしぎな構造を持った天体はほかに例を見ません。
京都大学、慶應義塾大学の研究グループは11月25日、この「トルネード」の正体を、回転するブラックホールが放出した高エネルギー粒子の双極ジェットが生み出した痕跡であることを突き止めました。このことは、日本のX線天文衛星「すざく」と、野辺山45m電波望遠鏡を用いて確認されました。成果については、日本天文学会欧文研究報告のすざく特集号に掲載されています。
研究グループは「すざく」を用いて観測を実施した結果、渦巻きの両端からX線を放射する2つの高温プラズマを発見しました。これらプラズマの温度、形状、大きさはほとんど同一で、まるで双子のようでした。プラズマまでの距離はちょうど天の川銀河の中心付近に一致、つまり「トルネード」は天の川銀河系の中にある天体だったのです。
新しい観測の結果は、このような過程を描き出しました。「螺旋電波弦の中心に回転するブラックホールが存在する。このブラックホールに大量のガスが降り注ぎ、その一部がエネルギー粒子の双極ジェットとして噴射された。回転するホースから吹き出る水のように、このジェットはらせん状の奇跡を描き、それにそってらせん状の電波放射が観測される。さらにジェットの量先端は分子運に衝突して「双子の高温プラズマ」を生み出した。このプラズマがX線を放射している。
しかしこのブラックホールの本体は、そこに落ちるガスが少なくなってしまったために検出されませんでした。今後はこの回転ブラックホールの検出を目指し、2014年に打ち上げる日本のX線衛星ASTRO-Hに期待がかかっています。
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投稿者 kksblog : 2011年12月03日 09:12